〈カフェネット投句〉5月20日 飛岡光枝選
【入選句】
オリーブの花より少女濃く香る 隆子
はつらつとした夏のはじめの少女。
細胞の弾けきつたる立夏かな 隆子
森羅万象の細胞が弾けるように夏がやってくる。「弾けきつたる」が少々いきすぎ。
春風といつきに丘をかけおりぬ 光加
原句は「春風と丘かけおりぬ花大根」。季重なりは、必然性がなければ句が散漫になるだけ。
社会人となりし子に汲む新茶かな 澄江
子をいたわる心持ち、成長した喜びが「新茶」によって伝わってくる。
眼裏に紅残る牡丹かな 周作
牡丹の鮮烈な色を描いた。ただし類句多し。原句は「眼裏に紅濃く残す牡丹かな」。
藤波に逆らふ蜂の翅音かな 周作
藤の花と蜂や虻の羽音の句は山ほどあるが、この句は「逆らふ」としたところが手柄。
