朝日カルチャーセンター〈カフェきごさい〉句会 2月
2月7日のカフェきごさい句会。兼題は1月のカフェきごさいより、季語「寒」、料理「煮凝」、花「梅」。
【特選】
大寒や生きながらへて白湯の味 稲
「生きながらへて」に思いがこもる。
【入選】
蝋梅や梁黒々と山の寺 隆子
蝋梅の色が際立つ。「山の寺」の置き方が説明的。
漏れる灯があれば立つてる雪女 周作
雪女の静かな恐ろしさ。
蝋梅や口にとろけて琥珀糖 隆子
蝋梅が口のなかでとろけているかのよう。
杖こつとこつこつこつと春を待つ 稲
句のリズムが、春を待つ心の喜びを表している。
襟立てゝ梅一輪の白さかな 守彦
白梅の凛とした姿が「襟立てて」に合っている。
丹田へ帯を定めて寒稽古 隆子
もう一歩、実がほしい。
今月は出来事をそのまま報告してしまった句が多かった。自分が何を一番言いたいかを見定めて、いらない言葉を整理したい。3月の兼題は、季語「春の風」、料理「巣籠り」、花「姫水木」。
骨と皮ばかりとなりて煮凝れる 光枝