à la carte_つくばね(びゃくだん科)

「お花の先生にどうかと思ったのだけれど、つくばねをお届けしようと思って」と友人にいわれたとき、私は「つくばねうつぎ?それなら知っているけれど」などと聞き返し、無知をさらしてしまったのです。早速花材辞典を引いてみると、確かに載っていました。
「とても可愛いの」と、たった一本の枝をわざわざダンボールの箱に入れタクシーでもってきてくれた友人に感謝感激。花屋さんには注文でないと置いていないこの花は、茶花や正月花に使われると聞いて納得しました。
4枚の苞が実を囲み、羽根つきの羽にそっくりで、周りの葉を切ってあげるといっそうその形がはっきりします。急いで写真を撮りましたが、葉はもうしわしわになっていたので、手をふれるとかさかさと落ち、かえって実の形がはっきりとしました。
原産地は日本だそうで、そうでないとこの植物はこの名前にならなかったかもしれません。実は煎ったり塩漬けにして食べる事ができるそうです。そういえばどこかで食べたかもしれませんが、それをいけるとはその時思いつきもしなかったでしょう。
熟した実は苞を羽として風に乗って遠くまで飛んでいくそうで、まさに「つくばね」という名がふさわしい素敵な愛らしい花材に出会いました。(光加)
