報告*「花仙の会」2017夏から秋の巻
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第四回となる「花仙の会」は7月29日、表参道の「東京ウィメンズプラザ」にて開催されました。夏から秋への季節の移ろいを表現するという初めての試みに、31名の参加者がかかんに挑戦しました。福島光加さんの第一の花の花材は「石化月見草」と「アナナス」。月見草とは思えない力強い「石化月見草」と真赤な「アナナス」は筒状のガラスの花器に大胆にいけられました。その花に飛岡光枝が第一の句を付けて会はスタート。ひまわりの夏を楽しみ、淡い恋が過り、葡萄が実る。月が静かに浮かび、七草の秋、そして色付く野山へ。入選句は日本画家、杜今日子さんがその場で墨書して展示。こうして花6作品、俳句6句の「花仙 夏から秋」が巻き上がりました。ライブ感あふれる花と俳句のコラボレーションをお楽しみください。(光枝)
【第一の花】石化月見草・アナナス
【第一の句】「人類の夏のかけらか漂へる」光枝
【第二の花】ひまわり・飛射干・紫陽花・煙の木
【第二の句】「金銀の言葉飛び交ふかき氷」佳余子
【第三の花】百合・葡萄の実・つるうめもどき・どうだんつつじ
【第三の句】「稲妻や走つて君の腕借りん」梅子
【第四の花】ガーベラ・瑠璃玉アザミ・蒲の穂
【第四の句】「月浮かび地球が浮かぶ静けさよ」栄順
【第五の花】女郎花・竜胆・鶏頭
【第五の句】「水澄めりひと息で吹くガラスかな」真知子
【第六の花】ななかまど・庭梅・菊・木賊
【第六の句】「ふる里は雲ひとつなき豊の秋」明子