今月の料理(十一月)里芋の黒酢ソース
新潟では今頃になるとテレビからちらほらと雪囲のニュースが伝わってきます。刈り取りがすっかり終わった田は緑のひつじが丈を延ばし、もう少したつと遠山の頂きに初冠雪が望めます。あちこちには鳥たちも食べ切れない程、鈴生りの柿がそのまま残されていよいよ冬到来の景色へと変わってゆきます。
この頃美味しくなるのが里芋。一説によれば稲より早く日本には入って来たとも言われています。山で採れる「山芋」に対し里で収穫することから「里芋」とも。江戸時代は芋と言えば里芋のことを言ったようです。新潟は五泉市の「(きぬ)乙女」がブランドですが生産量はそれ程多くはないものの消費量は全国二位だそうです。結局すべて地元で消費されているのでしょうか。
今月の料理は一寸変わった里芋の食べ方。普段の食べ方に飽きたらお試し下さい。
【作り方】
里芋は皮をむきゆでます。蒸しても電子レンジでも良いでしょう。
火の通った里芋の水分をふき取り、フライパンで焼きます。
軽く焼き色がついたら塩をふり皿に盛ります。胡桃は荒く刻みサッと煎っておきます。
黒酢に蜂蜜を加え煮詰めます。ソテーした里芋に煮詰めた黒酢を掛け胡桃を散らして色取りにイタリアンパセリを散らします。
【分量】二人前
里芋400グラム 胡桃大匙三杯 黒酢30㏄ 蜂蜜20㏄ オリーブオイル イタリアンパセリ