a la carte_春節
2月1日から4日まで、句会で台湾を訪れました。最高気温は20度を超え、日本の初夏の陽気。ホテルのロビーへ到着早々目に入ったのは、竹と赤いランタンの美しいオブジェ。さすが赤が好きな国、とよく見ると、赤と金のかわいらしいお人形もたくさん並べてあり、それは春節の飾りでした。
今年の春節は2月10日、これから徐々に新年に向けてお正月らしい飾りで町がいっぱいになるとのと。夜になると、日本のクリスマスのように、並木にもイルミネーションが。それも日に日に増えていくのです。まさに年用意。
オブジェは様々なのですが、共通する気になるものがありました。金の楕円形の箱のようなものです。同行の友人が、赤坂の中華料理屋さんのレジにも置いてあるというので、ますます興味が湧いてきました。聞くとそれはお金を現しているとのこと。なるほど日本でも小判を飾ります。よくよく見るとその箱からコインが溢れている様をかたどった、直接的なものもありました。
帰る日の4日は立春。4日間のなかでも一番暑く、春どころか半袖で歩きたいくらいでしたが日本の寒さを思いコートを2枚持って帰路につきました。ところが羽田もコートを着ると汗ばむほどの陽気。さすが立春。「春節」の雰囲気に触れ、「年内立春」を体感した貴重な旅でした。
台湾は春の霞のただ中に 光枝