カフェきごさい「ネット句会」(11月)投句一覧
11月「ネット句会」の投句一覧です。以下から3句を選び、このサイトのネット投句欄に番号と俳句を記入して送信してください。選句締め切りは11月3日(火)です。みなさんの選と店長(飛岡光枝)の選はこのサイトにアップします。(飛岡光枝)
(投句一覧)
1 老いぼれにおいでおいでと枯れ薄
2 路線バス乗継ぎ宿へ十三夜
3 落花生のぼつち幾つも十三夜
4 夜食待つ父の得意の味噌握り
5 妹を橋まで送る十三夜
6 葡萄酒を醸すがごとく謀
7 舞茸の花の一株切り分けん
8 父追うて三冠征す菊日和
9 鳩の出ぬ柱時計や後の月
10 能面の般若いとほし草の花
11 独り碁を終へて余寒の饂飩かな
12 灯油売り声流れくる秋の暮
13 灯台の明滅はるか後の月
14 東京のしづかな朝鳥渡る
15 天高し泣いてばかりの赤ん坊
16 哲人の顔で風聴く秋の犬
17 摘んできし露の黄菊を膾かな
18 猪垣の内に老婆や日向ぼこ
19 足柄の月やあばたの大いなる
20 赤き実のたわわ盆栽棚の秋
21 青空に宿木やどる鳥の声
22 星ひとつ連れてまどかや後の月
23 十三夜友の少しく欠けてゆき
24 十三夜一茶が来てゐる双樹庵
25 十三夜たれが歌ふかILOVEYOU
26 秋の暮鐘撞く学僧腕白し
27 秋の水縄文人も汲みたるか
28 蛇穴へこの世の憂さはすべて絶ち
29 仕舞ひ置くヘルスメーター馬肥ゆる
30 口を出た言葉戻らぬそぞろ寒
31 後の月欠けたるものの懐かしき
32 君も干せ我の温めし酒二合
33 九条葱ざっくり刻み二人鍋
34 海鳴りを辿りし果ての月の道
35 改札にスマホかざして行く秋ぞ
36 歌舞伎座の裏は下町十三夜
37 夏の光包んで仕舞うTシャツと
38 黄落や終着駅はすぐそこに
39 鰯雲人魚の歌を載せてゆき
40 遺されし日記ひもとく十三夜
41 ラ・フランス女神高々三色旗
42 ふるさとの駅に降り立つ夜露かな
43 ひんがしに羽衣のごと後の月
44 この年の縺れし時間藪枯らし
45 おでん鍋交はす言葉は普段着で