第七回 カフェきごさいズーム句会報告
毎月1回ズームで行う「カフェきごさいズーム句会」、今月の句会報告です。
この句会はどなたでも参加可能です。ご希望の方は右のご案内から、どうぞ。
第七回 2023年10月21日(土)
飛岡光枝選
≪第一句座≫ (当季雑詠)
【特選】
秋の渚花のやふなる貝の殻 上田雅子
故郷への橋は流され秋出水 鈴木勇美
山一つ湖に映して走り蕎麦 高橋真樹子
【入選】
秋風やこの身まるごと入れかはり 矢野京子
山ぶだう葉陰にルビー散りばめて 伊藤涼子
寄鍋に方言おどる同級会 前﨑都
節榑の指いとほしや栗を剝く 前﨑都
蒼き空独り占めせし雪の穂高 藤井和子
赤飯の蒸籠三段秋日和 葛西美津子
百六十センチ我を超したりアワダチソウ 上田雅子
水晶や祖父の命の今年米 藤倉桂
涙して人情噺菊日和 赤塚さゆり
秋空や神は何処ぞパレスチナ 早川光尾
秋晴や顔華やげる志功の画 花井淳
ふかし藷めぐる季節のまん中で 矢野京子
鬼やんまクラーク博士の指の先 鈴木勇美
りんご狩り新種いくつか味見して 矢野京子
あちこちに国の訛りや神の旅 斉藤真知子
第二句座(席題、、冬隣、運動会)
【特選】
羊羹の黒きひと口冬隣 花井淳
【入選】
暗渠より鈍き水音冬近し 葛西美津子
運動会鉛筆一本三等賞 葛西美津子
運動会昼はをさまる砂ぼこり 花井淳
休日の父の薪割冬近し 上田雅子
泣きながらビリを走るよ運動会 赤塚さゆり
冬となり真つ赤なコーヒーマグを買ひ 矢野京子
冬近し沖に黒々牡蠣筏 矢野京子