第二十八回 カフェきごさいズーム句会報告(飛岡光枝選)
第二十八回(2025年7月19日)の句会報告です。( )は推敲例。
「カフェきごさいズーム句会」はどなたでも参加できます。詳しくは右の案内をご覧ください。見学も大歓迎です。
第一句座
【特選】
夏負けてをり人間も愛猫も 矢野京子
(夏負けてをり人間も三毛猫も)
ひたすらに島辣韭を剥くおばあ 葛西美津子
平和とは七夕竹の重みかな 赤塚さゆり
(平和とは七夕竹の軽さかな)
新しきぬか床に先ず茄子一つ 上田雅子
昼顔の花眠さうや波の音 葛西美津子
一本の夏草さへもなき更地 矢野京子
【入選】
ぐずる子に紅き鬼灯ゆらしけり 鈴木勇美
亡き妻へいまひと言を夏花摘む 花井淳
冷素麺流す孫との物語り 周龍梅
(冷素麺流し孫との大笑ひ)
梅を干すひと日は家を離れざる 斉藤真知子
あかあかとグロリオーサや雲の峰 上田雅子
森の樹の眠り覚ますや朝の蝉 斉藤真知子
(森の樹の眠りを覚ます朝の蝉)
夏霧の涯に浮ぶや花の島 鈴木勇美
をちこちの担ぎ手能登へ夏祭 花井淳
手花火の懐かしきかなビル住まひ 伊藤涼子
思ひ出の真ん中に立つ大夏木 伊藤涼子
ひらがなをやうやく書けて星の竹 斉藤真知子
蝉の殻風の軽さとなりにけり 藤倉桂
(蝉の殻風の軽さと吹かれけり)
青簾してつつがなき暮らしかな 矢野京子
(青簾ゆれつつがなき暮らしかな)
入院の夕餉の皿に初メロン 村井好子
形代に我家の犬を描き添へて 赤塚さゆり
バタフライ鯨となりて大海を 藤倉桂
(バタフライイルカとなりて大海を)
そろばんと名付けて旨し鮎なます 花井淳
飛岡光枝出句
サーフボードオリーヴの花すり抜けて
第二句座(席題・パイナップル、合歓の花)
【特選】
アナナスや山原になほ不発弾 花井淳
(パイナップル山原になほ不発弾)
夕風に心許すや合歓の花 藤倉桂
(夕風にこころを許し合歓の花)
【入選】
南国の客室に盛る鳳梨かな 周龍梅
(南国の客室に盛り鳳梨かな)
まだ夢の最中にをりて合歓の花 斉藤真知子
合歓咲くや見てゐて眠くなりにけり 斉藤真知子
パイナップルほんに上手に切り分けて 矢野京子
銀の雲流れてきたり合歓の花 葛西美津子
久闊の孫と鳳梨ふいに来る 前田悠
パイナップル市場の女王の髪飾り 周龍梅
飛岡光枝出句
パイナップ売るパイナップルのシャツを着て
