第二十九回 カフェきごさいズーム句会報告(飛岡光枝選)
第二十九回 (2025年(令和七年)八月九日)の句会報告です。( )は推敲例。
「カフェきごさいズーム句会」はどなたでも参加できます。詳しくは右の案内をご覧ください。見学も大歓迎です。
第一句座
【特選】
おみやげの貝風鈴も古びたり 矢野京子
(江ノ島の貝風鈴も古びたり)
赤信号木槿の影で黙祷す 矢野京子
(原爆忌木槿の影で黙祷す)もしくは「八月六日」と前書き
隅ながら泰然として冷奴 早川光尾
(ガラス器に泰然として冷奴)
【入選】
ゆく夏のかほが映りぬ夜の窓 葛西美津子
駅出でて男もすなる日傘かな 伊藤涼子
踊の輪ここが世界の中心よ 赤塚さゆり
稲妻を肴に今宵一人酒 藤倉桂
遠雷をしんと聴き入る夜の窓 葛西美津子
図書館の窓にゴーヤのたわわかな 鈴木勇美
蝦夷萱草オロロン街道真っ直ぐに 早川光尾
(真つ直ぐ)
星祭吾娘に宿りし命かな 藤倉桂
(星祭わが娘に宿る命かな)
おはやうの声よく通る今朝の秋 藤倉桂
砂浜にスコップひとつ夏の果 鈴木勇美
いくたびも雲見上げゐる原爆忌 高橋真樹子
(いくたびも雲を見上げる原爆忌)
命終ゆ蝉も大事にこどもかな 斉藤真知子
(命終ゆ蝉を大事とこどもかな)
朝顔の窓よりラジオ講座かな 鈴木勇美
首里城へ案内するかに青蜥蜴 葛西美津子
差入れの西瓜届きし合宿所 赤塚さゆり
(差入れの西瓜の届く合宿所)
朝日さすなめくぢの道しろがねに 葛西美津子
飛び出す枝豆のまだ見つからず 斉藤真知子
飛岡光枝出句
夏鶯龍太の山をほしいまま
第二句座(席題・初嵐、秋簾)
【特選】
縄かけて白山豆腐初あらし 花井淳
【入選】
初嵐ロープ行き交ふ船の上 葛西美津子
初嵐牛の群れなす丘の上 高橋真樹子
初嵐鶏に餌一掴み 藤倉桂
カンカンと帆柱鳴れり初嵐 葛西美津子
探し物なにかを忘れ初嵐 高橋真樹子
母逝きし家そのままに秋簾 高橋真樹子
(母逝きし家そのままに初嵐)
飛岡光枝出句
岬馬白きたてがみ初あらし
