第三十六回(2026年3月7日)の句会報告です。( )は添削例。
この句会はどなたでも参加可能です。右の案内からお申込みください。見学も大歓迎です。
第一句座
【特選】
うぐひすの声聴く見知らぬ者どうし 伊藤涼子
母炒るや白一色の雛あられ 藤倉桂
(母の炒る白一色の雛あられ)
我の編む我の王冠クローバー 鈴木勇美
春愁の自画像多き美術館 鈴木勇美
【入選】
またしても爆撃惨禍雛の日 赤塚さゆり
殺人の兵器飛び交ふ春の空 早川光尾
湧きあがる雲に飛び込め春スキー 藤井和子
早春の蠢く蘇鉄湯気の立つ 立花武
(早春の蠢く蘇鉄湯気を立て)
ころころと根つこの並ぶ植木市 花井淳
(ごろごろと根つこの並ぶ植木市)
故郷の泥は旨かろつばくらめ 花井淳
花こぶし故郷の酒の空き瓶に 鈴木勇美
落ちてなほ物考へてゐる椿 斉藤真知子
ひなあられ怖き白髭左大臣 矢野京子
山笑ふ大きな声の人来たる 斉藤真知子
谷間の梅林少し紅交り 田原眞知
春立ちてヘルペス勝手にムズムズし 周龍梅
(春立ちてヘルペス勝手にムズムズす)
赤ん坊まだ泣き止まぬ春障子 矢野京子
(春障子まだ泣き止まぬ赤ん坊)
うっかりし慌てて投句遅日かな 早川光尾
(忘れゐて慌てて投句遅日かな)
春キャベツちぎる指先かろやかに 鈴木勇美
皿洗ふ妻の鼻歌早春賦 早川光尾
気まぐれや三寒四温妻の顔 周龍梅
飛岡光枝出句
姉ひとり早も欠けたる雛かな
第二句座(席題・白木蓮、田螺)
【特選】
田螺鳴く田はまぼろしとなりしかな 伊藤涼子
白もくれん太子建立らしき寺 田原眞知
(田螺鳴く太子建立らしき寺)
恋をして田螺連れ去るよだかかな 藤倉桂
【入選】
どこからも見えるもくれん総本家 藤倉桂
ふるさとの地酒とあらば田螺和へ 矢野京子
青空を見上げて飽かず白木蓮 斉藤真知子
泥かぶり心やすらぐ田螺かな 藤倉桂
白木蓮月より白く輝ける 伊藤涼子
風無きにはらはらはらと紫木蓮 伊藤涼子
木蓮に空の低さよ重たさよ 矢野京子
夕闇にやすらふ空や紫木蓮 葛西美津子
飛岡光枝出句
風に耳立ててはくれん花盛り











