↓
 

caffe kigosai

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →

今月の花(6月)ミント

caffe kigosai 投稿日:2016年5月31日 作成者: koka2016年5月31日

002004001         ドイツのフランクフルト郊外の貸農園はライラック、八重桜、藤、チューリップ、ジャーマンアイリスなどが競って咲いていました。農園は150区画ほどありました。その一画を借りているSさんは彼女のいけばなの師T先生から私が日本から来ると聞き、デモンストレーションの花材に使える植物があれば自分の庭からどうぞ、と申し出てくださったのです。

庭の中央にある道具小屋には小さなキッチンと小型の冷蔵庫もあり、心地よい陽ざしのなか木を組んだベランダにいると、お茶が運ばれてきました。一瞬、遠来の私に日本茶をいれでくださったのかと思ったのは、白いカップの中に色鮮やかな緑を見たからです。でもその思いはすぐに独特のさわやかな香りに打ち消されました。ミントテイ―でした。まろやかな、すっきりした口当たりでした。

前の持ち主から庭を譲られた時、これは特別なミントだと説明されたそうです。甘露という言葉がぴったりな味に、ハチミツなどを足したのかしらと聞けば、何も!さっき摘んで熱湯に入れただけ、と肌が透き通るように白いS夫人の答えでした。後に日本で写真を見てもらうとアップルミントの一種ではということ。ミントには薄紫の小さな花も咲きます。

少し湿った土を好むシソ科の和種薄荷は日本でも昔から薬用に使用されてきました。欧州のミント類ではウオーターミント(水薄荷)とスペアミント(オランダ薄荷)の交配種のペパーミントやバナナ、パイナップル、グレープフルーツ、オレンジなどフルーツの香りがするミントやクールミント、ハーブキャンディに用いられるスイスリコラミントなど数百種類もあるそうです。使い方は多様で、メントールを含む精油や入浴剤、歯磨き、ガムやお菓子、お茶、またアイスクリームの上には葉がアクセントとして飾られ、お酒ではカクテルのモヒートに使うとおっしゃる方もあります。

フランクフルト近くでは二週間前は雪も降ったそうです。そんな天気の変化にもかかわらず季節は春から初夏に移っていくのを我慢しきれず勢いよく伸び、萌えたつような緑の葉をつけたミント。

この頃日本では新茶が出回りはじめます。今年一番に私が新茶を味わったのは5月のドイツでのミントテイ―、ともいえるでしょうか。(光加)

ネット投句(5月)飛岡光枝選

caffe kigosai 投稿日:2016年5月30日 作成者: mitsue2016年5月31日

mizusumu

【入選】

陽だまりの孑孑散つて集つて  弘道

「陽だまりに」。

紙魚痕の若き日の書捨てきれず  弘道

上から下まで述べてしまった。「紙魚走る若き日の書や捨てきれず」など。

雨雫ひかり弾ます蜘蛛囲かな  周作

ことばの運びをシンプルに。「雨粒のひかりの弾む蜘蛛囲かな」。

朽ちかけし丸太数本山の百合  周作

この場合の「数本」はよくない。「丸太ころがる」など。

独活の芽は大地のあをき炎かな  隆子

独活の生命力。

朝日カルチャーセンター「カフェきごさい」句会 5月

caffe kigosai 投稿日:2016年5月30日 作成者: mitsue2016年5月31日

takenoko

今月の朝日カルチャーセンター「カフェきごさい」句会。兼題は4月の「カフェきごさい」サイトより、季語「霞と朧」料理「クレソン」花「花あせぼ」です。

【特選】

クレソンを浮べて清か金盥  今日子

金盥の質感が活きている。

空青くクレソン青く水青く  栄順

クレソンの生命力。

【入選】

百円と書かれ筍道の箱  弘道

箱をはみ出している育ちすぎた筍が目に浮かぶ。

友来たり岩魚酒汲む夏はじめ  守彦

全て言ってしまっているのが残念。「夏はじめ」をもう一歩深い表現にする工夫を。「汲む」は「酌む」。

クレソンよ大地のごときビフテキよ  栄順

主役はビフテキだがクレソンは欠かせない。

見上ぐれば大きな木なり若葉ゆれ  守彦

「若葉ゆれ」がいい。ただ、何の木かはっきり言わないとただのつぶやきに。

クレソンや花もろともにおひたしに  隆子

「花もろともに」が豪快。ただし類句がある。

大瑠璃の声聞こへけり木の葉陰  弘道

よく繁った夏の山。「声」といえば聞こえるもの、わざわざ言わなくてもいい場合も。「聞こへけり」→「聞こえけり」。

沢蟹のバケツに騒ぐ雨上り  守彦

夏の空気感がよく表現されている。

しっかり描写することと、述べすぎてしまうことの違い、ことばの選び方、運び方に気を配ることが大切です。6月の兼題は5月のサイトより、季語「夏の嫌われ動物」料理「山独活」花「山百合」です。

身じろぎもせずくまモンの朧かな  光枝

若葉

caffe kigosai 投稿日:2016年5月13日 作成者: yoshiko2016年5月13日

kusu熊本地震から、ひと月が経ちました。多くの人が被害を受け今も一万人以上の方々が避難所で生活しておられます。

築城400年、難攻不落と言われた熊本城も、天守閣や強固な石垣が、甚大な被害を受けました。熊本城は、森の都、熊本の象徴的なもので
幼い頃からお城を眺めて暮らしてきた私にとっても崩落の現場を見ることは、信じがたく辛いものでした。地震後は城内に入ることは出来ませんが近くを通ると城内にある樹齢600年を越える大きな楠をはじめ沢山の木々に今年も勢いよく若葉が萌えたっているのが見えました。

熊本城の復興には20年程の歳月が必要だといわれています。楠はじめ多くの木々はその復興を見守り私たちに力を与えてくれると思います。
熊本は、まだ余震が続いていますが、一日も早く、皆さんに日常の暮しが戻ることを願っています。(真知子)

熊本の人たくましき若葉かな    真知子

「花仙」の会 夏の巻 開催のお知らせ

caffe kigosai 投稿日:2016年5月5日 作成者: mitsue2016年5月5日

unohana2014年「春の巻」、2015年「秋の巻」と開催してきました福島光加と飛岡光枝による花と俳句のコラボレーション「花仙」の会。「夏の巻」を以下の通り開催いたします。今回も美しい夏の花がたくさん登場します。夏の夜の一時、みなさまのご参加をお待ちしております。

【日時】2016年6月10日(金)18時20分開場・スタート(20時40分終了予定)

【会場】「東京ウィメンズプラザ」  渋谷区神宮前5-53-67
                 ・「渋谷駅」より徒歩12分
                 ・「表参道駅」より徒歩7分
【会費】2,000円

【申し込み】飛岡光枝 hitotsubashi3230@docomo.ne.jp
     ・申し込みが無くても当日の参加は可能です。

《「花仙」とは》
 季節の「いけ花」6作品と「俳句」6句で作り上げる新しい世界が「花仙」です。福島光加が
いける花に参加者全員で俳句を作り、その中から飛岡光枝が1句選び付けていきます。

《「花仙の会」の進め方》
会場には福島光加の第一の花とその花に付けた飛岡光枝の第一句が展示してあります。スタートと同時に光加が第二の花をいけます。その花に付けた夏の俳句を参加者全員が作ります。その句の中から光枝が1句選びます。その句に光加が第三の花をいけ、その花にみんなが句を作る。それを繰り返し、花6作品と俳句6句の「花仙」が巻き上がります。入選俳句は日本画家、清水今日子さんにより墨書され、花とともにお持ち帰りいただきます。(光枝)

今月の季語(五月) 夏の嫌われ動物①

caffe kigosai 投稿日:2016年5月3日 作成者: masako2016年5月8日

kumo万物にエネルギーが充填され、今にも溢れ出しそうなこのごろです。私たちにとっては必ずしも歓迎できない生き物もまた活動的になってきました。今月は夏の季語となっている「嫌われもの」を並べてみます。

俳句においては植物以外が動物です。毛物(獣)だけでなく、虫や魚、爬虫類両生類など、すべての命をもって動く物をさします。さてあなたは何が「嫌い」ですか?

たとえば〈孑孒(ぼうふら)〉。ご存知〈蚊〉の幼虫です。近年ジカ熱、デング熱と次々に耳慣れない感染症の存在を知ることとなりました。

孑孒の地蔵の水の他知らず     山尾玉藻

蚊が一つまつすぐ耳へ来つつあり  篠原 梵

私も主婦の顔をしているときは見つけたら即座に水ごとひっくりかえします。が、ひとたび句帳を手にするとその繰り返される上下運動をうっとり見つめてしまいます。孑孒は俳人好み? と思えるほど例句も多いです。

一方句帳を持っているときでも、絶対に許せないのがこれでしょうか。外でお目にかかったことがないからかもしれません。

ごきぶりを打ち損じたる余力かな  能村登四郎

〈蚤(のみ)〉〈虱(しらみ)〉は、現代では縁の薄いものとなりましたが、『おくのほそ道』のこの句は不滅です。

蚤虱馬の尿する枕もと  芭蕉

できれば書物の中だけで、と願います。書物といえば〈紙魚(しみ)〉も夏の季語です。古い書物を開いたときに走り出てくる銀色の虫です。〈雲母虫(きらら)〉とも呼ばれます。

ひもとける金槐集のきらゝかな   山口青邨

本来益虫でありながら、不気味に思われることの多い〈蜘蛛〉も、その散り方が比喩になっている〈蜘蛛の子〉や〈蜘蛛の囲/巣〉とともに、夏の季語です。

蜘蛛多芸なり逆上り尻上り      大橋敦子

蜘蛛の子のみな足もちて散りにけり  富安風生

蜘蛛の囲の向う団地の正午なり    永島靖子

土を肥やしてくれる有り難い生き物ながら、あまり好かれていない〈蚯蚓(みみず)〉も夏です。

前世は竜でありしと蚯蚓言ふ  高田風人子

土の中から、桃色のつやつやした蚯蚓が勢いよく飛び出してくると、私は嬉しくなります。ちなみに〈蚯蚓鳴く〉という〈秋〉の季語もあります。もちろん蚯蚓は鳴きません。が、引き合いに出されるくらいですから、蚯蚓もまた俳人好みなのかもしれません。

蚯蚓鳴く六波羅蜜寺しんのやみ  川端茅舎〈秋〉

 (正子)

 

今月の料理(5月)_山独活

caffe kigosai 投稿日:2016年5月1日 作成者: yoshiko2016年6月8日

yamaudo今年もまた山菜の季節がやってきました。薇 蕨 しおで 山独活 赤コゴメ アケビの芽 タラの芽 ミズ コシアブラそして筍。この季節でしか食べられものばかりです。

ところが、いくら美味しくても毎日同じ物ばかりでは少々飽きてしまいます。蕨や薇は昔から良い保存法が伝わっていますが、旬のものは旬に頂きたいもの。そこで、味噌が良く合う独活をタラコとケッパーでいただいてみました。ケッパーの酸味とタラコの色取りもよく、いつもと少し違った山独活が楽しめました。

 

【作り方】

山独活は皮を厚めに剥ぎ水にさらします。

タラコは袋から出してオリーブオイルでのばし、塩分が不足でしたら塩をたして胡椒を一振り。

ケッパーをざっと荒くきざみタラコの上に乗せて出来上がりです。ケッパーは少し多めの方が味がしまります。

今月の花(5月)山百合

caffe kigosai 投稿日:2016年4月28日 作成者: koka2016年4月30日

007避暑に行く先は毎夏、長野県の蓼科高原でした。

滞在先は古い木造の二階建ての山荘で、元は東京の学校の夏の寮として使用されていたそうです。長期滞在の人の中には受験勉強中の学生たち、山歩きの夫婦、子供連れの家族などがいました。昼下がり畳に横になれば草いきれの中、力強い蝉の声がきこえ、ある時には開け放った戸から虻が入って来て大騒ぎになったこともありました。

谷川で沢蟹と遊んだり、流れの中に西瓜や桃を冷やし、森の中に分け入れば湧水もあり、空をゆく雲が映り込んではいないか覗きこんだものでした。

敷地内にはもう一軒平屋の山荘があり、小さな玄関を構えていました。しんとしたその玄関前には、人がすれちがえるくらいの小道を挟み、土留めがしてありました。その向うの草むらの中から何やら植物の蕾らしきものが流線型をした葉を従えて、ひときわ丈高く伸びていました。

ある日通りかかると茎は少し弧を描き、その先の蕾の一つが大きな花を咲かせていたのです。直径20数センチはあったでしょうか。山百合でした。

山百合は英語で「金の光がさした日本の百合」golden -rayed lily of japan と呼ばれるように、純白の花びら の中央には黄色が走り赤褐色の斑点がとんでいました。開くにつれ反り返り、あたりをはらうかのような姿は、百合の女王と呼ばれるにふさわしく堂々として甘い香りを周辺に漂わせていたのです。

マリアを象徴する「マドンナリリー」はヨーロッパで見慣れていたかもしれないシーボルトですが、医師でもあるこの植物学者は日本の百合に目を見張ったに違いありません。球根や標本を多く持ち帰っています。日本に自生している百合は13種。「日本書記」や「万葉集」にも登場していますがどの種類か不明なものが多いのだそうです。

山百合は球根で増やしたり、秋に7センチほどになる実から採れる種からも増やせます。

数々の園芸品種の百合のうち、オリエンタルハイブリッドと呼ばれるグループの花のひとつににカサブランカがありますが、山百合もカサブランカの母種のひとつとなっています。

山百合の花は、きっと前を見据えて咲きます。あたかも他の木や草花、虫や鳥たちに至るまで全てに対してこの山の本当の主は私、と宣言しているかのようです。(光加)

ネット投句(4月)飛岡光枝選

caffe kigosai 投稿日:2016年4月28日 作成者: mitsue2016年4月28日

kakiwakaba

【特選】

柿若葉男料理の魚焼く  弘道

若葉のなかでも柿若葉はことのほかすがすがしい。柿の葉はそのシンプルな形も美しい。句は柿若葉と「男料理」が呼応してすっきりした一句となった。

【入選】

クレソンを盛つて絵皿に遊ぶ鳥  隆子

春らしい一皿。「クレソンを盛つて絵皿に鳥遊ぶ」。

蜆舟湖のかすみへ消えゆけり  隆子

情景がしっかり描けた。ぜひこの先の句を。

車座になりたる影や花朧  周作

花提灯などがあまりない暗い花の下、人影が動きやがて車座に。朧夜の静かな花の宴。

 

a la carte 春筍

caffe kigosai 投稿日:2016年4月26日 作成者: yoshiko2016年4月26日

2016/ 4/ 5 10:50

2016/ 4/ 5 10:50

春の陽気に誘われて
里山に住む知人を訪ねました。
裏山には鶯が鳴いています。そこには
手入れされた竹林が広がっていました。
前夜の雨に濡れた竹の落葉を払い
気をつけて見渡すと、土の中から少しだけ
黄色い頭を出した筍が見つかりました。
筍の周りを注意深く掘りすすみ
筍の根が見えてきたら筍の生えている根元に力を入れて
鍬を振り下ろします。
思ったよりも大きな筍がとれました。
その場で筍の皮を剥ぎ、薄く切って生のまま食べると
サクサクと梨のような食感です。
火であぶった焼き筍は甘くて野趣にとんだ味です。
とりたてを、すぐに茹でた筍は、えぐみ等全くなく
若竹汁や木の芽和え、筍ご飯等々の料理になり
春の山の恵みを存分に味わうことが出来ました。 (真知子)

  
  
  春筍を転がしてある石の上   真知子

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →

「カフェきごさいズーム句会」のご案内

「カフェきごさいズーム句会」(飛岡光枝選)はズームでの句会で、全国、海外どこからでも参加できます。

  • 第三十七回 2026年4月11日(土)13時30分
      (原則第二土曜日です)
  • 前日投句5句、当日席題3句の2座(当日欠席の場合は1座目の欠席投句が可能です)
  • 年会費 6,000円
  • 見学(1回・無料)も可能です。メニューの「お問い合せ」欄からお申込みください。
  • 申し込みは こちら からどうぞ

Catégorie

  • à la carte (アラカルト)
  • 今月の季語
  • 今月の料理
  • 今月の花
  • 加賀の一盞
  • 和菓子
  • 店長より
  • 浪速の味 江戸の味
  • 花

menu

  • top
  • きごさいBASE
  • 長谷川櫂の俳句的生活
  • お問い合せ
  • 管理

スタッフのプロフィール

飛岡光枝(とびおかみつえ)
 
5月生まれのふたご座。句集に『白玉』。サイト「カフェきごさい」店長。俳句結社「古志」題詠欄選者。好きなお茶は「ジンジャーティ」
高田正子(たかだまさこ)
 
7月生まれのしし座。俳句結社「青麗」主宰。句集に『玩具』『花実』『青麗』。著書に『子どもの一句』『日々季語日和』『黒田杏子の俳句 櫻・螢・巡禮』。和光大・成蹊大講師。
福島光加(ふくしまこうか)
4月生まれのおひつじ座。草月流本部講師。ワークショップなどで50カ国近くを訪問。作る俳句は、植物の句と食物の句が多い。
木下洋子(きのしたようこ)
12月生まれのいて座。句集に『初戎』。好きなものは狂言と落語。
趙栄順(ちょよんすん)
同人誌『鳳仙花』編集長、6月生まれのふたご座好きなことは料理、孫と遊ぶこと。
花井淳(はない じゅん)
5月生まれの牡牛座、本業はエンジニア、これまで仕事で方々へ。一番の趣味は内外のお酒。金沢在住。
©2026 - caffe kigosai
↑