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ネット投句(6月)飛岡光枝選

caffe kigosai 投稿日:2016年6月30日 作成者: mitsue2016年7月1日

dokudami

【入選】

ででむしの今日いちにちの葉裏かな  今日子

夕方に葉裏にいる蝸牛を見かけると、蝸牛のそして人間である自分自身の時間にも思いがいく。蝸牛ならではの一句。

全身で脈を打ちたる泥蚯蚓  今日子

同じ作者が「鼓動打ちたる」で作った句があるが、鼓動も脈も基本的には規則正しいところが蚯蚓の様子には合わない。「泥蚯蚓」とするとより動的になる。「全身で大地を打つや泥蚯蚓」。

あぢさゐの毬ま青なる地球かな  隆子

紫陽花を地球にたとえる句はたくさんある。より大いなる飛躍を。

両手にて掴みに行くや青嵐  周作

両手で掴みに行くという心持ちが青嵐に合っているが、もっと具体的に。青嵐はもちろん掴めない。

山独活は酢味噌和なり昼の酒  弘道

色も味もさっぱりした山独活料理が夏の昼酒に心地よい。

蚯蚓這ふ早く潜れよ危ないぞ  弘道

「危ないぞ」では、いろいろ考えられるだけに弱い。「蚯蚓這ふ早く潜れよ食はれるぞ」。

今月の料理(7月)_利休汁

caffe kigosai 投稿日:2016年6月29日 作成者: yoshiko2016年10月9日

001あら、ぶた、船場、納豆、どろがめ、とろろ、根深、粕、つみれ、かき玉、
けんちん どぶ、のっぺ、これはいったい何だと思いですか。実はこれ汁の
種類なのです。

のっぺ汁などは季語にもなっているので、おおよそは見当がつくのですが、
どろがめやどぶ汁って食べ物にしてはすごい名前だと思われませんか?

どろがめ汁とは茄子を使った滋賀県の郷土料理で、ごまを擂って味噌とまぜ
汁物に仕立てた夏バテ防止のお味噌汁。どぶ汁は茨木から福島あたりにかけて
伝わる汁物で、現在の鮟鱇鍋の元のような味噌汁で鮟鱇の肝を入れて作ります
インパクトのある名前に圧倒されますね。

さて、皆さまは朝食に何を召し上がっていらっしゃいますか。昔は、ご飯と
お味噌汁に糠漬けなどの香の物。おかずと言えば焼きのりや納豆ぐらいで実に
質素なものでした。当時の食卓の上は味噌汁や漬物など色も地味なものばかり
で、色取りの良いサラダやオムレツ、ヨーグルトなど豊かな食材は当時から見
ると夢のようです。

ところが、年齢を重ねるとこの地味な色合いの質素な食事が懐かしく、せっ
せと糠漬けを作り、出汁を引いて汁を仕立て海苔をあぶっているのは皮肉なも
のです。香ばしいトーストやバターの香りは何処に失せてしまったのか。など
と言いつつ自分の口に合った物を自分で作れるのは幸せかもしれません。

今月の料理は利休汁、これからは茄子が美味しくなります。この茄子を油で
焼いて作るコクのある味噌汁です。お料理に利休とつけば、胡麻を使うのはご
存知の通り、赤だしの深い味が油を吸った茄子ととてもよくあいます。

【作り方】
茄子を輪切りにして水にさらし、ごま油を熱してフライパンで焼きます。
茄子の両面に焦げ目をつけ、焼きあがったら椀に盛りつけます。
出汁に味噌を溶きさっと煮たて熱いうちに椀に注ぎ、すり鉢ですった白
ごまをかけ出来上がりです。

分量は普段のお味噌汁を作る要領で、茄子は一人半分程度が目安です。
この汁はごまの香りと油に負けない八丁味噌がおすすめです。

a la carte 燕の子

caffe kigosai 投稿日:2016年6月26日 作成者: youko2016年6月27日

001最寄り駅の券売機の右上の壁に、燕が巣を作り子育て中です。ここなら、いつも人がいて鴉が襲ってくる心配もありません。

燕が巣を作り上げてしばらく経つと、雛がぴいぴいと鳴きながら顔を覗かせるようになりました。最初二羽かと思っていたら、だんだん増えて六羽いるようです。

親燕が餌を探しに行ってしまうと、子燕はおとなしく口を閉じて親の帰りを待っています。頭の毛が立っていてなんとも愛らしいです。親燕が餌を運んで来ると、顔より大きく口を開けて、必死で餌をねだります。人間同様、親燕は子育てに奮闘しています。

改札を通る人の頭上に糞が落ちないよう、駅員さんが巣の下に段ボールで作った「糞受け」を取り付けました。そして、「しばらくの間、あたたかく見守ってください」と書いた、子燕のイラスト入りポスターが貼られました。

乗降客は足をとめ、「大きくなったね。」と笑顔で成長を見守っています。私も、燕の子に元気をもらっています。巣立ちの日がくるのが、うれしいような寂しいような気分です。(洋子)

いつだつて腹をすかせて燕の子    洋子

朝日カルチャーセンター「カフェきごさい」句会 6月

caffe kigosai 投稿日:2016年6月22日 作成者: mitsue2016年7月27日

024s今月の朝日カルチャーセンター「カフェきごさい」句会。兼題は5月の「カフェきごさい」サイトより、季語「夏の嫌われ動物➀」料理「山独活」花「山百合」です。

【特選】

空つぽの象舎に今日の青葉風  弘道

「青葉風」がいい。「今日の」が少しくどい。

山百合をのこし裏山草を刈る  稲

この手の草刈りの句は類句があるが、きちんと詠んでいるので山百合が見えてくる。

【入選】

山深く風の道あり百合の花  隆子

人目に触れることなく開く百合。

喧しく急接近の藪蚊かな  周作

一匹とは思えないほどの羽音。

草刈女籠の山百合ゆれてをり  稲

「籠の山百合」がいい。

孑孑の潜る深さや青い空  周作

孑孑はこんなに深くは潜らない。

独活丈くるはやさに春は闌けゆけり  隆子

言葉の運びがまどろっこしい。

全身で鼓動打ちたる蚯蚓かな  今日子

「鼓動打つ」という表現は蚯蚓の様子には合わない。もっと静けさを感じさせるもの。

独活一本みやまの風をまとひけり  隆子

「一本」がわざとらしい。

何に心動かされたのか、何が一番いいたいのかを常に見定めていくこと。焦点が合わない俳句は弱い。7月の兼題は6月のサイトより、季語「夏の嫌われ動物➁」料理「琥珀ゼリー」花「ミント」。

山百合や一片の雲去りがたく  光枝

日経新聞「赤の系譜」に福島光加さんの【花】登場!

caffe kigosai 投稿日:2016年6月16日 作成者: mitsue2016年6月16日

日本経済新聞に連載中の長谷川櫂氏「赤の系譜 十選」に、このサイトで「今月の花」「花」担当の福島光加さん作【花】が登場しました。フォンタナの「空間概念」、「五彩 牡丹文鑑」、「厳島神社」など古今東西、様々な赤に連なる福島光加さんのグロリオーサの赤です。本日(6月16日)の朝刊をぜひ、ご一読ください。(光枝)

「花仙の会」2016夏の巻

caffe kigosai 投稿日:2016年6月14日 作成者: mitsue2016年6月15日

Img_1939Img_1913「花仙の会」第三回となる〈夏の巻〉は、6月10日、東京表参道の「東京ウィメンズプラザ」において25名の参加のもと行われました。福島光加さんがいけた花に飛岡光枝が句を付けて、会はスタート。花火を思わせるような花、涼しげな水面のようなガラスの花器など、多彩な夏のいけ花がつぎつぎに立ち上がり、花に呼応してたくさんの豊かな夏の俳句が生まれていきました。こうして花6作品、俳句6句の夏の巻が巻き上がりました。初夏から晩夏まで、夏の情景をお楽しみください。
(光枝)
*クリックすると写真が大きくなります。
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【第一の花】鉄線・梅花空木・黄柳
【第一の句】「一吹にまことよき風更衣」  光枝

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【第二の花】セントレア・ドラセナの花・ドラセナ
【第二の句】「一木にまいまい旅に発つ朝」  遊歩

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【第三の花】紫陽花・縞ふとい
【第三の句】「大海に飛ばされ浮かぶ夏帽子」  遊歩

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【第四の花】スモークツリー・金宝樹
【第四の句】「火の山の女神と恋し昼寝覚」  隆子

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【第五の花】飛しゃが・泰山木・もみじ
【第五の句】「羽のばし飛びたてるものみな涼し」  栄順

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【第六の花】竹・グロリオーサ・ギガンジウム・胡蝶蘭・エルムレス・紫陽花の葉・つるそけい・てまりそう
【第六の句】「銀河系ぶつかり合うて夏終る」  雅子

写真提供・宮武邦雄

花仙の会 《夏の巻》 速報

caffe kigosai 投稿日:2016年6月12日 作成者: mitsue2016年6月12日

Img_18986月10日東京表参道にて「花仙の会」夏の巻が開催されました。紫陽花などのお馴染みのものから珍しいものまで、美しい花々が福島光加さんの手によって夏の夜を彩りました。参加者の力作俳句がつぎつぎに付けられ、1句選ばれるたびにみなさんのため息が・・・恋の句も揃った「夏の巻」、近々写真とともにご披露します。お楽しみに。(光枝)

いよいよ今週の金曜日です!《花仙の会・夏の巻》

caffe kigosai 投稿日:2016年6月5日 作成者: mitsue2016年6月10日

IMGP4037いけ花と俳句のコラボレーション《花仙の会》。「春の巻」「秋の巻」に続いて「夏の巻」を以下の通り開催します。いけ花にインスピレーションを得て俳句を作るという普段は経験できない刺激的な機会です。参加者の方から正面に見えるように花を後ろからいける、福島光加さんによる「後ろいけ」は必見。夏の一夜、ぜひみなさまのご参加をお待ちしています。(光枝)

《花仙の会・夏の巻》
日時 2016年6月10日(金)18時20分開始(20時30分終了予定)
場所 「東京ウィメンズプラザ」東京都渋谷区神宮前5・53・67
電話03・5467・1711
地下鉄「表参道駅」徒歩7分
会費 2,000円

今月の季語(6月) 夏の嫌われ動物②

caffe kigosai 投稿日:2016年6月3日 作成者: masako2016年6月10日

katatumuri先月にひき続き、今月も嫌われ(つつも好かれている)ものたちを見ていきましょう。

一般に両生類、爬虫類は好き嫌いの幅が大きいようです。私は冬眠明けのまだうっとりした眼の蛇と、心ならずも見つめ合ってしまって以来、爬虫類が好きになりました。ただ蛇も夏になるにつれ、オーラが強烈になっていきます。夏の季語である〈蛇〉とは一定以上の距離を保てるようにせざるを得ません。その点〈蜥蜴〉〈蠑螈/井守〉〈守宮〉は造形的にも文句なくかわいいと思いますが、皆さまはいかがですか?

全長のさだまりて蛇すすむなり   山口誓子

蜥蜴と吾どきどきしたる野原かな  大木あまり

見つめているうちに、作者自らが蛇や蜥蜴と化してしまったのでは、と思える句です。

恋薬とぞ這ふ蠑螈踏みて啼かす   加藤知世子

子守宮の駆け止りたるキの字かな   野見山朱鳥

蠑螈が両生類、守宮が爬虫類です。蠑螈の黒焼は時代劇や落語でおなじみですが、恋薬としての実効性はどうなのでしょう。

亀と蛙も身近な存在ですが、亀は季語ではありませんし、〈蛙〉は春の季語です。〈亀の子〉ならば夏の季語、〈雨蛙〉〈青蛙〉、また〈蟇/蟾蜍〉〈牛蛙〉は夏の季語として使えます。

亀の子の歩むを待つてひきもどし   中村汀女

青蛙おのれもペンキぬりたてか    芥川龍之介

雨蛙退屈で死ぬことはない       金子兜太

蟇誰かものいへ声かぎり           加藤楸邨

飛驒の夜を大きくしたる牛蛙       森 澄雄

多くの人は水族館くらいでしかお目にかからない〈山椒魚〉も夏の季語です。オオサンショウウオは半分に裂いても死なない(と言われている)ので〈半裂(はんざき)〉と呼ばれます。一方を食べて残りを流れに戻しておくと元通りになるそうな。本当でしょうか。

おい元気かと半裂を覗きけり   茨木和生

これらの季語は、ひらがなで書くことももちろんありますが、漢字で書くことが多いです。これも俳句を始めたご縁と思い定めて、せめて読めるようにしておきましょう(書くときはその都度辞書をひけばよいのです)。

両生類でも爬虫類でもありませんが、今からよく出くわすことになる〈蝸牛〉と〈蛞蝓〉。漢字で書くと、蝸牛は殻の渦がぐるぐると見えてきますし、蛞蝓は今にもうずうずと動きだしそうに思えませんか? 見た目の面白さや美しさを求めて、表記はその都度選択するのです。

殻の渦しだいにはやき蝸牛      山口誓子

かたつむりつるめば肉の食ひ入るや  永田耕衣

蛞蝓といふ字どこやら動き出す    後藤比奈夫

来しかたを斯くもてらくなめくぢら  阿波野青畝

蝸牛も蛞蝓も野菜作りの敵ですが、やはり嫌い嫌いも好きの内の動物である気がします。蛞蝓はイヤ? そうですか。(正子)

今月の料理(6月)_琥珀ゼリー

caffe kigosai 投稿日:2016年6月1日 作成者: yoshiko2016年6月8日

zeri-新潟は春から初夏にかけての季節が一番美しい時です。日を追って芽吹く山の木々の色を楽しんでいると、菜の花や桜などとりどりの花が咲きそろいます。

気が付くと、ある日ガサガサにひび割れていた田圃の土がきれいに耕され、崩れた畔が整っています。その頃になると農作業をする人もぽつぽつと田畑に出始め、代掻きが始まると田は一挙に活気づきます。やがて、新潟平野に水が張られ、空を映した水鏡のような田圃がはるか遠くまで続くさまは、いつまで見ていても飽きることがありません。

この頃になると山菜も出回り、裏の竹やぶから掘ってきた筍やタラの芽、コシアブラなどてんぷらにしてバーベキューを楽しみました。昼間は気付かずにいるのですが、ゆっくりと暮れる空と対象的にバーベキューの火が段々と美しさを増して行きます。真夏とは違い夜になるとにぐっと温度が下がりテーブルに座っている人達も火の回りに集まり話がつきません。そんな時、誰もが火に手をかざすのは面白いものです。

さて、家の中の食事とは違い後片付けは簡単なのですが、お酒の飲み残しにはちょっと頭を悩ませませて来ました。ワインや日本酒は調味料として使えますが、さすがにビールは捨てるしかありません。ところがある日古いレシピをひっくり返していると面白いものが出てきました。ビールを使ったゼリーです。あまり期待もせずにつくったのですが、なかなか洒落た味に仕上がりました。もし、残ったビールがあったらちょっと楽しんでみませんか。

材料はビールとアップルジュースです。アップルジュースの甘さにビールのほろ苦さが加わって市販のものでは味わえない味覚です。作り方はハウスのクッキングゼリーを使いますが、標準とされているゼラチンの分量より液体の量を倍にして作りました。ジュースとビールは同量ですが、ジュースの甘みで割合を加減してください。

【分量】 粉ゼラチン            5グラム
ビール アップルジュース     各100㏄
粉ゼラチンをジュースで湿らせ、溶けたらジュースとビールを加え冷やします。とても柔らかいので型抜きではなくグラスなどに入れてお作りください。

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「カフェきごさいズーム句会」のご案内

「カフェきごさいズーム句会」(飛岡光枝選)はズームでの句会で、全国、海外どこからでも参加できます。

  • 第三十七回 2026年4月11日(土)13時30分
      (原則第二土曜日です)
  • 前日投句5句、当日席題3句の2座(当日欠席の場合は1座目の欠席投句が可能です)
  • 年会費 6,000円
  • 見学(1回・無料)も可能です。メニューの「お問い合せ」欄からお申込みください。
  • 申し込みは こちら からどうぞ

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スタッフのプロフィール

飛岡光枝(とびおかみつえ)
 
5月生まれのふたご座。句集に『白玉』。サイト「カフェきごさい」店長。俳句結社「古志」題詠欄選者。好きなお茶は「ジンジャーティ」
高田正子(たかだまさこ)
 
7月生まれのしし座。俳句結社「青麗」主宰。句集に『玩具』『花実』『青麗』。著書に『子どもの一句』『日々季語日和』『黒田杏子の俳句 櫻・螢・巡禮』。和光大・成蹊大講師。
福島光加(ふくしまこうか)
4月生まれのおひつじ座。草月流本部講師。ワークショップなどで50カ国近くを訪問。作る俳句は、植物の句と食物の句が多い。
木下洋子(きのしたようこ)
12月生まれのいて座。句集に『初戎』。好きなものは狂言と落語。
趙栄順(ちょよんすん)
同人誌『鳳仙花』編集長、6月生まれのふたご座好きなことは料理、孫と遊ぶこと。
花井淳(はない じゅん)
5月生まれの牡牛座、本業はエンジニア、これまで仕事で方々へ。一番の趣味は内外のお酒。金沢在住。
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