↓
 

caffe kigosai

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →

今月の花(2月) 姫水木(日向水木)

caffe kigosai 投稿日:2015年2月2日 作成者: koka2022年5月14日

hyuugamizuki水木と呼ばれるものは多いのですが、さんご水木、ドッグウッドと呼ばれるアメリカハナミズキ、初夏に平たく伸びた枝にたくさんの白い花のつく水木もあります。

その中で、春にもう一歩という頃に見られるのは日向水木とも呼ばれる姫水木です。姫水木の枝は葉が落ちて、まるで魚の小骨のようにお互いに平行に近い距離を保って伸びています。細かくてきゃしゃなその枝にぽちぽちとついている少しだけ先のとがった蕾に、ごく薄い緑がさしているのをみかけることでしょう。

春の花木はさんしゅゆ、万作、連翹など黄色いものがまずでてきますが、その中でこの木の枝につく蕾の淡い緑は外の空気の温度を感じながら花を開く機会を伺っているようです。やがてうつむき加減に開く花の花弁は5枚で長さは1センチにもみたず、少し黄色い雄蕊は花弁より短いのです。

富山に住んでいる知人の本部講師が展覧会をしたときに、小さな会場せましとばかりこの姫水木だけがいけられていました。

会場のドアを開けると、そこは深いブルーに着色された姫水木の枝だけが空間に舞っていました。

よく見るとその中に、薄緑色の花が塗料を突き破り、あちらにもこちらにもあたかも浮かんでいるように小さな無数の薄緑の蕾が。

「バケツに付けて置いたら塗料がかかってしまった時があって、その青くなった枝からでてきた花が面白かった」と、知人はいっていました。「雪が降ると、家から表の道に出る道を毎日雪かき」する生活を送る彼の春を待つ心がこんな目のつけどころとなって現れたのでしょうか。冬が中から押し上げた春がその小さな花にはありました。

花が終わるとやがて葉脈のはっきりした清々しい緑の卵形の葉がでてきます。

高知県の台地に自生していた土佐水木も、この日向水木とおなじころか少し後に花がでてきてたれさがります。枝はダイナミックな線を描き、曲げてみると柔らかくしなやかです。初夏に差しかかったころは葉の爽やかな緑を楽しむことができます。ときどき少し赤みを帯びた葉もあります。

この土佐水木に比べると、花が小さいので日向水木は姫水木とよばれるのでしょうか。

季節は乾燥した冬からいよいよ瑞々しい時へと移り変わっていきます。(光加)

特別イベント 「花仙」の会(春の巻)のお知らせ

caffe kigosai 投稿日:2015年1月30日 作成者: mitsue2015年2月6日

sakuraいけ花と俳句のコラボレーション、「花仙」の会を開きます。いけ花に俳句を付け、その句に花をいけ、花6作品、俳句6句の「花仙」を巻き上げます。カフェきごさいで「今月の花」「花」を担当の福島光加が花をいけ、参加者が作った句を選び付けていくのはカフェきごさい店長の飛岡光枝。歌仙を面影にしていますが、まったく新しい試みです。

今回は(春の巻)、いけ花も俳句も春で展開します。会場には第一のいけ花とそれに付けた光枝の春の俳句が展示されています。開場と同時に光加が光枝の句に付ける花をいけはじめます。参加者は花がいけられる過程を見ながら、その花に付ける春の句を作ります。花がいけられると同時に参加者は句を提出します。その中から光枝が1句選をし掲示、その句に光加が次の花をいけます。俳句の入選者には、当日いけた花をお持ち帰りいただきます。

●作句の約束●
・全て春の句を付けます。花仙の全体の流れとしては、初春から晩春へ。

・いけ花に付ける句ですので、花、植物の句は避けるようにしてください。

【日時】
2015年2月27日(金曜日)
18時30分(開場・作句スタート) 18時50分(第一回投句締め切り)

【場所】
「東京ウィメンズプラザ」視聴覚教室
東京都渋谷区神宮前5-53-67 tel.03・5467・1711 
「渋谷駅」徒歩12分 「表参道駅」徒歩7分

【会費】
2,000円

【お申し込み・問い合わせ】
福島光加 kokaf1107@i.softbank.jp
飛岡光枝 hitotsubashi3230@docomo.ne.jp

今月の季語(2月) 春の風

caffe kigosai 投稿日:2015年1月29日 作成者: masako2015年2月3日

yanaginome 二〇一五年の〈立春〉は二月四日。いよいよ暦の上では春の到来です。寒い、冷たいと言いながらも、身ほとりの匂いがどことなく変わってきたようにも感じます。春は嗅覚から始まるのかもしれません。

春の匂いを運んでくるのは〈春風〉〈春の風〉です。三春通して使える季語ですが、春来たる変化を詠めるのは今だけです。触覚のみならず、五感すべてで味わってみましょう。

〈春風〉は「はるかぜ」または「しゅんぷう」と読みますが、どちらで読むかは、作者が自ら指定していない限り、読者に任されます。「しゅんぷう」はぴーぷー吹いている気がする、など感じ方はいろいろあるでしょう。訓読みと音読みを使い分けるときの感覚を駆使して読みましょう。

春風や人形焼のへんな顔     大木あまり

この句には「はるかぜ」が合うように思いますがどうでしょう。

春風や闘志いだきて丘に立つ   高浜虚子

こちらは「しゅんぷう」がふさわしそうです。

春は東風、夏は南風、秋は西風、冬は北風というように、吹いてくる方角でその季節らしさを表すことがあります。もともとは陰陽五行説によるそうですが、現代人の感覚でもわかります。

夕東風や海の船ゐる隅田川   水原秋桜子

単独で〈東風〉、時刻を表す語をつけて〈朝東風〉〈夕東風〉、程度を加えて〈強東風〉などと使います。

もちろん春だからといって東からばかり吹くわけではありません。たとえば〈春北風〉。春の北風です。「はるきた」「はるならい」と読みます。

さざ波はかへらざる波春ならひ  八田木枯

また、これが吹くとニュースにもなりますが、〈春一番〉は強い南寄りの風です。数年前、春先に強い風が吹いたにもかかわらず、春一番の観測無しとされた年がありました。発生したのが立春から春分の間ではなかったからのようです。春一番は必ずしも毎年吹くとは限らないと、そのとき初めて知りました。

春一番灯台守を眠らせず    吉年虹二

強い風を表す〈春疾風(はるはやて)〉という季語もあります。これは一番でなくても使えます。

春疾風吹つ飛んで来る一老女  山田みづえ

春の風と一口に言っても、冷たいものから暖かいものまで、また強いものから穏やかなものまで、種々様々です。風の名前で違いを表すこともあれば、どんな風か詠み方で読者に想像させることもある、というわけです。

身辺が春めいてくると、心が弾みます。いよいよ〈風光る〉季節の到来です。(正子)

 

〈カフェネット投句〉1月 飛岡光枝選

caffe kigosai 投稿日:2015年1月28日 作成者: mitsue2015年2月6日

huyunohi
【特選】

 飛ぶ鳥も無き青空や霜柱  周作

きーんと晴れ渡った冬の青空と霜柱が響き合う。「飛ぶ鳥も無き」が秀逸。

【入選】

 冴ゆる夜や貨車過ぐ音に眠り入る  澄江

「過ぐ」「音」「入る」など言葉が多すぎて、冴え冴えとした夜の感じから遠くなってしまった。もっと言葉を信じて言葉にゆだねることも大切。

 飾臼天地かへして据ゑにけり  隆子

臼に注連縄をかけて正月に飾る。「天地かへして」がおおらかでめでたい。

 山国の闇ふかぶかと飾臼  隆子

闇の中なら新しい年が生まれてくるよう。

朝日カルチャーセンター〈カフェきごさい句会〉1月

caffe kigosai 投稿日:2015年1月28日 作成者: mitsue2015年2月6日

nanakusa1月10日のカフェきごさい句会の兼題は、12月のカフェきごさいより、季語「冬座敷」、料理「蓮根」、花「シクラメン」。

【特選】

 老の眼に緑ひとしほなずな粥  稲

萕粥の緑が眼にいたいほど鮮やか。「ひとしほ」に思いがこもる。「なずな」は「なづな」。この句の場合は漢字にした方が一読わかりやすく、句の形も決まる。

 冬座敷欄間に千鳥透かし彫  澄江

「透かし彫」がただの説明。「冬座敷欄間に千鳥遊ばせて」。

 元日の梅へ潮吹く鯨かな  隆子

「海へ」はおかしい。「空へ」か。「元旦」とするとより緊張感がでる。

【入選】

 初空へ散りゆく巫女の鈴音かな  隆子

「鈴音」は窮屈。「鈴の音」。

 閑な身の水遣り係シクラメン  守彦

シクラメンの水遣りはむずかしいとか。閑な人だと遣りすぎる危険が?

 三分ほど咲きてそのまま冬薔薇  澄江

咲きながら凍ててしまったかのように佇む薔薇。

 シクラメン恋の炎の姿して  隆子

「姿して」がことば足らず。

 酢蓮して火種のごときたかの爪  隆子

冷たい酢蓮に鷹の爪は印象的だが、句としては「酢蓮」と「鷹の爪」がリンクしない。「たか」が平仮名の意味は?

 手焙りの遠き昭和の匂ひかな  守彦

上から下まで流れてしまっている。「手焙り」でもっと切る工夫を。

年に一度のお正月。新年の句が揃い賑やかな句会となった。が、季語の説明で終わる句が多く残念。歳時記をよく読み、季語を自分の身体に入れてから新鮮な句を詠みたい。2月の兼題は、1月の季語「寒」、料理「煮凝」、花「梅」。

 夕日浴び蓮根舟を引き帰る  光枝

アスパラガス ルツイィ(ルトジ)

caffe kigosai 投稿日:2015年1月26日 作成者: koka2015年1月28日

2013 Akachen 022
2月、凍てつくようなフィンランドのヘルシンキで、デモンストレーションを依頼されました。最後の大作にぱっと目を引く花材がほしかったのですが、花市場では見つかりませんでした。長年の私の門下のリサの家でその話をしていると、

「そうそう、納屋の奥にあったわ!先生がおいていったアスパラガス!ほら、ずっと昔のアートセンターのいけこみの時の!」。

部屋に持ち込まれた埃っぽい段ボール箱は180cmx20cmくらい。アスパラガスといわれても合点がいきませんでした。ふたを開けて中を改めようとしたとたん、パラパラとこぼれる水色やピンクのもの。着色されたルトジの乾ききった葉状枝(葉のように枝が変化したもの)でした。包んであった日本の新聞の日付は1992年となっていて、確かにこの年、リトレッティ アートセンターで私は花をいけました。

アスパラガスの仲間にはスマイラックス,てんもんとう、ミリオグラタスなどがあります。かつて花束のボリュームを出すためによく使われたアスパラは古くなると細かい葉が緑の粉のように落ちるのに困った方もあるでしょう。

アスパラガス ルツイィは「ルトジ」とよばれ、2m位にも伸び、乾燥させて色を付け大きな作品にふわりとかけたり、滝のように垂らせたりします。他のアスパラガスと同じく軸はしっかりしています。

当時教えていた東京のギャラリーがフィンランドの催しに参加。スタッフのT君が私のアシスタントとして脚立に登り、ルトジをいけるのを手際よく手伝ってくれました。数年後、病に倒れ30代で逝ってしまったいけばな好きだったT君よりこのルトジはずっと長く、ここでひっそりと生き延びていたのでした。

デモンストレーションの当日、最後の作品にと幹がしっかり残っていた白、ブルーやピンクのルトジを手にすると、T君と一緒にいけているような感覚に陥つていました。参加者たちは大いなる興味を示し、どこで入手できるかと聞かれました。英国ジャージー島からやってきた旧知のHさんによろしかったら、と進呈しました。春は花いっぱいのあの島でもルトジは語り継がれていくのでしょうか。鋏を入れればそれまで、されど植物であるがゆえのしっかりとした芯をもつルトジの強さを異国で私は改めて実感したのです。(光加)

 a la carte _晩白柚(ばんぺいゆ)

caffe kigosai 投稿日:2015年1月26日 作成者: yoshiko2015年2月20日

2015012421560000.jpg  晩白柚は朱欒(ざぼん)の品種のひとつです。大きいものは直径25センチ以上、重さが2キロ以上もあり幼い子供の頭ほどの大きさで世界最大の柑橘類といわれています。三月末ごろまでが食べ頃です。 日持ちが良く、部屋の中に置いておくと 部屋にお日様があるかのように明るく感じ ほのかに良い香りがします。 皮を剥くと3センチほどの分厚い白いわた包まれた実が 出てきます。 爽やかで上品な甘さの果実です。 皮はお風呂に浮かべると良い香りがし、厚いわたは 砂糖で煮て、お菓子にしたりします。   (真知子)

晩白柚赤子抱くごと持ち帰る       真知子

今月の花(1月) 梅

caffe kigosai 投稿日:2015年1月7日 作成者: koka2015年1月7日

ume静岡県熱海市のMOA美術館では国宝に指定されている尾形光琳の紅白梅図屏風が、梅が咲き始める少し前から咲き終わる頃まで展示されます。

この前に立つと紅白の梅の花の美しさとともに、私は光琳の描いた躍動感のある枝の動きに注目してしまいます。

実際の梅の枝の独特な線は、春華やかに咲く桜の枝が描き出す線とは違い、伸びていくうちに直面する暑さや寒さ、風が揺らして耐えたあと、大雨や乾燥した時期、それを梅は枝に忠実に映していくような気がして、時の軌跡としての枝の線に心惹かれるのです。若い緑のまっすぐな枝も生命感にあふれています。

苔梅と呼ぶ苔のついた梅をいけることもあり、梅は枝の向きや特徴に注意していけます。

「春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香やはかくるる」

(凡河内躬恒 古今和歌集)

清楚な香りは万葉の時代から愛されていますが、様々な香りが充満している現代から比べれば、闇を引き出すことで、その香が当時の人々にとってどんなに特別なものであったかが想像できます。

万葉集では白梅のみが登場し、紅梅が出てくるのは後になってからですが、その紅梅の枝を切ってみると、中がうっすらとピンクになっているものを見かけます。紅梅は白梅より少し遅れて咲きます。野梅系、紅梅系、豊後系、色も白から淡紅、紅と多種で、中国生まれのもともとの梅の花は花弁が5枚ですが、今はたくさんの花びらを持つものもあります。

梅は日本人の生活に入り込み、梅酒、梅干しから始まり、薬にも用いられ、その酸味のせいもあるのか梅何とか、と名前につくと体に良さそうに思えてきます。

いつも通る路地で薄ピンクの大きな八重の花を楽しませてくれる梅が、実をとる豊後梅だと知りました。ブロック塀の外の枝もきれいに整理されていたので、家の人が大切にしているのがわかりました。もうすぐ花を見られると楽しみにしていたのに、久しぶりに通るとそこには新しい家が建っていました。あの梅がどこかで根付いてくれて春の到来を待つ楽しみを誰かに与えてくれていたらと願っています。(光加)

 

今月の季語(一月) 寒

caffe kigosai 投稿日:2015年1月3日 作成者: masako2015年1月8日

kan
あけましておめでとうございます。

冷え込みの厳しい三が日となりました。私の住む関東南部でも、二日の朝、外水道が凍結しました。雪国の人に笑われてしまいそうですが、人生初の出来事です。

すでに十分寒いですが、いよいよ一年でいちばん寒い時期となります。二〇一五年の〈寒の入〉は一月六日、カレンダーに〈小寒〉と記されている日がそれにあたります。字面からしてさらに厳しい〈大寒〉を経て〈寒明〉までのひと月ほどを、〈寒〉〈寒中〉〈寒の内〉と呼びます。これらはいずれも「時候」の季語です。

きびきびと万物寒に入りにけり  富安風生

大寒の一戸もかくれなき故郷   飯田龍太

約束の寒の土筆を煮て下さい   川端茅舎

〈寒○○〉という形の季語には〈寒晴〉〈寒の雨〉など「天文」の季語も多いですが、意外に多いのが「生活」の季語です。

〈寒卵〉は鶏が寒中に産んだ卵。他の季節より滋養が高いとされます。〈寒紅〉は寒中に作られた口紅。品質がよいと、もてはやされました。卵も口紅もともに季節感を失った現代では、ぴんと来ない季語でしょうが、自然のままの暮らしを思えば、貴重な理由がわかります。

寒紅や鏡の中に火の如し  野見山朱鳥

寒卵わが晩年も母が欲し  野澤節子

〈寒造〉は寒中に酒などを造ること。この季語は、ことに左党の方には分かるでしょう。寒中の酒造りは仕込みに日数を要する分、良質の酒になるといいます。

湯気ひいてはしる蔵人寒造  大橋桜坡子

〈寒稽古〉〈寒泳〉は日本人の好きな精神論かもしれませんが、寒さをものともせず練習を重ねれば、たしかに上達しそうです。

角立ててたたむ手拭ひ寒稽古  戸恒東人

陸続と来る寒泳の眼かな     大島雄作

こうしてみてくると、寒の生活関連の季語には「寒だからこそ」「寒なのに」のニュアンスがあるようです。ですが、寒が他の季節より寒いだけの時期になりつつある昨今、実感をもって読み取れなくなってきてもいます。

例えば〈乾鮭(からざけ)〉。鮭の内臓を取り、軒下などに吊して乾燥させた保存食です。現代では保存方法も輸送手段も発達したため、すっかり姿を消しました。

乾鮭も空也の痩も寒の中    芭蕉

実は私に見たことすらありません。芭蕉のこの句を読むときはいつも、〈棒鱈(ぼうだら)〉と〈新巻(あらまき)〉を足して割ったものを想像しているのです。

暖かくて便利な暮らしはありがたいです。そのために失う生活習慣を惜しむことは、感傷にすぎないかもしれません。ですが、季語として先人からひきついだものを、次の世代へ送ることについては、いつも意識するようにしていたいものです。

(髙田正子)

今月の料理(一月)_煮凝

caffe kigosai 投稿日:2014年12月31日 作成者: yoshiko2015年1月2日

nikogori学生時代に仲間とよく行ったお店に「煮凍り」と書かれた品書きを見て、みんなで首をかしげた記憶があります。注文してみると白身魚の身をほぐし入れた煮凝りが出てきました。その店には「天豆」と書いたものもあり、いたずら好きの店主が勝手に品書きで遊んでいたようです。

子供の頃一度や二度は煮魚の汁が煮凝っているのを召し上がった記憶はどなたにもあると思います。あつあつのご飯にプルンとした煮凝をのせると、お魚の旨みを吸った煮汁が溶けだしてその飯の美味しかった事。おおくは夕べの食べ残しや何かの都合で夕食をとらなかった人の分のお魚が、煮汁とともにお皿やお鍋の中で煮凝っていたものでした。煮凝は肉や魚のゼラチン質が固まってできるものですから、鶏肉などでも、簡単に作ることが出来ます。

その煮凝がれっきとしたお料理であるのを知ったのはもちろん大人になってからのことです。それは子供の頃の残り物のような代物ではなく、りっぱに一品として成り立っていました。味付けもご飯にあうと言うより、酒の肴として先付けや突き出しとして用いられる事が多いようです。

今月は今が旬の真鱈を使って煮凝を作ってみました。マーケットでは切り身にした鱈がパックされています。もしその切り身が家族の人数より多いときなど、余った切り身で作られてはいかがでしょう。一日目はムニエルなどにして、翌日は煮凝にしてと、食材の使い方をいろいろ考えるのも楽しいものです。ここでは味をつけた煮魚をさっとほぐして、ゼラチンと水を加えて作りました。

【作り方】
ご自宅の味付けで煮た真鱈の切り身をさっとほぐします。
骨は取り除き、魚を煮た汁にゼラチンとぬるま湯を加え型などに流し入れ
冷蔵庫で冷し固めます。
【分量】
真鱈の切り身 一切
ゼラチン 一袋(5グラム)
ぬるま湯  250ミリ・リットル

鍋底に沈みて何の煮凝れる 善子

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →

「カフェきごさいズーム句会」のご案内

「カフェきごさいズーム句会」(飛岡光枝選)はズームでの句会で、全国、海外どこからでも参加できます。

  • 第三十七回 2026年4月11日(土)13時30分
      (原則第二土曜日です)
  • 前日投句5句、当日席題3句の2座(当日欠席の場合は1座目の欠席投句が可能です)
  • 年会費 6,000円
  • 見学(1回・無料)も可能です。メニューの「お問い合せ」欄からお申込みください。
  • 申し込みは こちら からどうぞ

Catégorie

  • à la carte (アラカルト)
  • 今月の季語
  • 今月の料理
  • 今月の花
  • 加賀の一盞
  • 和菓子
  • 店長より
  • 浪速の味 江戸の味
  • 花

menu

  • top
  • きごさいBASE
  • 長谷川櫂の俳句的生活
  • お問い合せ
  • 管理

スタッフのプロフィール

飛岡光枝(とびおかみつえ)
 
5月生まれのふたご座。句集に『白玉』。サイト「カフェきごさい」店長。俳句結社「古志」題詠欄選者。好きなお茶は「ジンジャーティ」
高田正子(たかだまさこ)
 
7月生まれのしし座。俳句結社「青麗」主宰。句集に『玩具』『花実』『青麗』。著書に『子どもの一句』『日々季語日和』『黒田杏子の俳句 櫻・螢・巡禮』。和光大・成蹊大講師。
福島光加(ふくしまこうか)
4月生まれのおひつじ座。草月流本部講師。ワークショップなどで50カ国近くを訪問。作る俳句は、植物の句と食物の句が多い。
木下洋子(きのしたようこ)
12月生まれのいて座。句集に『初戎』。好きなものは狂言と落語。
趙栄順(ちょよんすん)
同人誌『鳳仙花』編集長、6月生まれのふたご座好きなことは料理、孫と遊ぶこと。
花井淳(はない じゅん)
5月生まれの牡牛座、本業はエンジニア、これまで仕事で方々へ。一番の趣味は内外のお酒。金沢在住。
©2026 - caffe kigosai
↑