朝日カルチャー「カフェきごさい」句会(7月)
新宿朝日カルチャーの講座「季節を楽しむ俳句入門(カフェきごさい句会)」が始まりました。
【特選句】
植ゑ了へし田へ柏手のひびきかな 隆子
敬虔な農家のくらしの一コマ。「ひびきけり」か。
海のごと小島の浮かぶ植田かな 良子
象潟のように以前は海であった田。早苗の波がゆれる。
ひまわりや遊びつかれて日暮るる 稲
夏の一日の終わり、遊び疲れて家路につく子どもたち。日がな太陽を追いかけていたひまわりも同じように疲れている様子。「ひまわり」は「ひまはり」。
来ぬ人を待つて吹かるる扇風機 良子
この扇風機、待たされている人を気の毒がってくれているよう。いい扇風機なのだ。クーラーではこうはいかない。
【入選句】
一行で終はる日記や明易し 良子
日記は一行で終わったのに、もう夜が明けてしまう。
サイクリング一列にゆく植田道 澄江
「一列」で、植田の道をみんなで行く様子がよく見える。
太陽の光も集め夏ネイル 光加
太陽そのものが宿ったような爪。勢いがある。
かるの子のへめぐり遊ぶ出水かな はる子
人間は右往左往しているが、暢気に遊ぶ軽鴨の子どもたち。
あぢさゐやこの通ひ路もけふかぎり はる子
毎朝当たり前のように眺めていた紫陽花も名残と思えば、より印象的。
ぽんぽんと紫陽花あめに弾みをり 隆子
紫陽花と雨はあまりにも付きすぎだが、「ぽんぽんと」で実態がある句になった。
一色をとほす四葩の花のあり 隆子
七変化と言われる紫陽花だが、色を変えない花も。「花のあり」が説明的なので一考を。
10時半からの句会は、特にこの季節は気持ちがいいです。次回8月の兼題は「カフェきごさい」の7月の季語(青野)、料理(茄子)、花(ハイビスカス)です。
猫の髭ほどの苗ゆれ植田かな 光枝
