〈カフェネット投句〉9月20日 飛岡光枝選

【特選】
鬼の子の月のひかりに揺れてをり 隆子
「ひかりに」がうまい。寒々とした月夜の蓑虫。「鬼の子は」もある。
【入選句】
露の玉ほどよく離れ草の上 周作
「ほどよく離れ」はどういう状態なのかわからない。ということは、どこに感動したかがわからない句になってしまっている。「露の玉ちらばつてをり草の上」。
浅草に秋の灯ともす提灯屋 澄江
「浅草」と「提灯屋」で時代劇の1シーンになってしまった。地名は合わないとおかしいが、合いすぎるとうそっぽくなってしまう。「浅草」に頼らず、「秋の灯」の何を描きたいのかを考えること。
先月同様、状況説明の要素が多すぎる句があった。俳句はシンプルに。(光枝)
