ネット句会(6月)投句一覧
6月「ネット句会」の投句一覧です。【投句一覧】から3句を選び、参加者はこのサイトの横にある「ネット句会」欄(「カフェネット投句」欄ではなく、その下にある「ネット句会」欄へお願いします)に番号と俳句を記入して送信してください。選句締め切りは6月4日(金)です。みなさんの選と店長(飛岡光枝)の選はこのサイトにアップします。
【投句一覧】
1 (岐阜和傘の骨四十八本と聞いて)頼もしや義士より多し日傘骨
2 おかつぱを振つて飛び散る夏の海
3 かわほりや運河に傾くダルマ船
4 ここ夜市手摑みで食うメロンかな
5 サイダ-や今だけ君を独り占め
6 ジュ-ンベリー今朝も勝者は小鳥たち
7 てきたうに相槌打つて冷奴
8 バラ大輪やはり女王陛下かな
9 ひと休み世を遠くして飲むラムネ
10 ふるさとは持ち重りする夏蜜柑
11 マンゴーの熟るる匂ひや走り梅雨
12 ランドセルが弾んで行くよ梅雨晴間
13 ワレワレハチキュウジンナリ熱帯夜
14 一寸の胡瓜かがやく花の先
15 堰越えて車道も越えて梅雨出水
16 夏空やかもめの翼流線形
17 夏服や藍色深き有磯海
18 街は雨六月ひらく赤き傘
19 学友と傘寿祝いの新茶汲む
20 繰り言は生きてる証し冷奴
21 見つからぬ身の置きどころ毛虫かな
22 幸せが跳ねて弾んで小鹿かな
23 甲羅干す子亀の前をあめんぼう
24 香水の残り香に負ふ深手かな
25 詩を語るしづかな眼青嵐
26 初夏や標どほりに山の寺
27 昭和今明治のやうに夏の雲
28 照り返し母の笑顔や田植笠
29 石楠花に雨ぽつぽつと峠越え
30 田植え機の去りて田水の澄み初むる
31 湯上りの枝豆ぷりっと顔を出し
32 廃線の跡を辿るや青嵐
33 梅雨夕焼つかのま廚の手とめて
34 薄暑めく踝ほどの川遊び
35 麦秋の褐色まぶし越日和
36 箱庭や鶫のこゑを遠近に
37 八十路背広着て見る衣替
38 髪染めて甲飾らん皐月晴
39 百合の香や夜のオフィスの融解点
40 蔓薔薇からみて静かなる真昼
41 面影は鱒二に似たり夏帽子
42 矢車草おかつぱ動くかくれんぼ
43 矢車草まず筆頭に風渡る
44 夕映えの心は詩人麦の秋
45 葉柳やマスク姿の黙黙と
46 瑠璃蜥蜴水口はやも乾きけり
47 冷やし酒京漬物を皿に盛り
48 鈴蘭よ聖母マリアの青色吐息