朝日カルチャーセンター「カフェきごさい句会」七月
新宿朝日カルチャーセンター「カフェきごさい」句会。今月の兼題はサイトより七月の季語「夏の水辺」、花「ひまわり」、浪速の味「鱧鮨」です。
【入選】
肩車され向日葵とにらめつこ 勇美
子どもの顔よりはるかに大きい向日葵の様子が目に浮かびます。上五中七が少々散文的なのが惜しい。向日葵がより印象的になる工夫を。「肩車大向日葵とにらめつこ」など。
大氷河割れて地球の崩れゆき 和子
地球の崩れる音が聞こえるような一句です。句の内容からすると「割れて」が弱い。「大氷河崩れ地球の崩れゆく」。
つながるるスワンボートや夏の果 勇美
繋がれてしょんぼりしているスワンボート。夏の終わりをその様子で描いているので「夏の果」という季語はダメ押し。季語を工夫してみましょう。「つながれてスワンボートや百日紅」など。
一坪の庭に聳えて日輪草 勇美
「日輪」の大きさが効いている一句。「一坪の庭に聳える日輪草」もある。
椀の中鱧の白さの目に沁みて 和子
「目に沁みて」は言わずもがな。この五字でより内容を深く詠みましょう。
鱧鮨の経木開けばコンチキチン 光枝