第四回 カフェきごさいズーム句会報告
第四回 2023年7月8日(土)
飛岡光枝選
≪第一句座≫ 当季雑詠
【特選】
笑はせて笑はせられてさくらんぼ 真樹子
抜けし我が羽根とも知らず踏みゆけり 真知子
誰待つとにあらねど風の竹床几 美津子
【入選】
ほととぎす止むを待つてのティーショット 光尾
夜濯や夜も明るき街に住み 都
艶やかな茄子を主役に夏料理 雅子
病む夫と歩幅合はせて茅の輪かな 桂
田の神が渡つて行くや青葉風 桂
目標の日に八千歩雲の峰 京子
朝一番生死確かむカブト虫 都
茅の輪くぐる少し変身したやうな 都
白蓮の夜明けの空に月残る 美津子
遠雷や眠りの淵をうろうろと 美津子
≪第二句座≫ 席題;甘酒・七夕
【特選】
暗く深き室にふつふつ一夜酒 美津子
七夕竹叶はぬ願ひずつしりと 雅子
【入選】
七夕はつれなき雨に流れゆく 和子
短冊に書くは体のことばかり 光尾
甘酒を啜り一息山の小屋 和子
世界中の星に願はん平和の世 雅子
一匙に母の笑顔や一夜酒 桂
我熱く夫は冷たく一夜酒 雅子
軒下に覗く七夕飾りかな 和子