「カフェきごさいズーム句会」報告 飛岡光枝選
第三十二回「カフェきごさいズーム句会」(2025年11月8日)の句会報告です。( )は添削例。
「カフェきごさいズーム句会」は世界中どこからでも参加可能です。(右の案内を御覧ください)見学も大歓迎です。
第一句座
【特選】
松林の松奔放に冬に入る 斉藤真知子
もふ猫に狙はれてゐる障子かな 斉藤真知子
(はや猫に狙はれてゐる障子かな)
部屋中に酢橘の香る夕餉かな 上田雅子
【入選】
機嫌よきうちに写真を七五三 葛西美津子
利酒のちよこを干しては目を細め 矢野京子
絹雲や赤く染まりて暮れ残る 早川光尾
晩秋に脱皮のごと引っ越しす 立花武
(暮の秋脱皮するごと引つ越しす)
綿虫にけふはやさしき曇り空
葛西美津子
茶の花や少し猫背の羅漢様 村井好子
信楽の厚き湯呑や今朝の冬 藤倉桂
古墳ごと甘きくれなゐ柿の山 高橋真樹子
(古墳抱き甘きくれなゐ柿の山)
秋雨や山芍薬の実の真つ赤 藤倉桂
(秋の雨山芍薬の実の真つ赤)
秋の夜にモロッコワイン雄弁に 立花武
穏やかなけふの血圧冬紅葉 花井淳
山茶花の散るや雀のこゑの中 葛西美津子
つる草に足取らるるや火恋し 藤倉桂
昆布締めの鯛に散らせし黄菊かな 矢野京子
(昆布締めの鯛に散らして菊の花)
哀しみの背中揺らして熊穴へ 藤倉桂
柊の花一輪のかをりかな 斉藤真知子
燃やしたきもの一抱へ秋の暮 葛西美津子
(秋の暮燃やしたきもの一抱へ)
飛岡光枝出句
足裏美しき半跏思惟像冬深む
第二句座(席題・焼芋、冬紅葉)
【特選】
焼芋屋元安川のほとりゆく 矢野京子
【入選】
焼芋をガザの紙面に包み込む 高橋真樹子
(焼芋をガザの紙面に包みけり)
凩の角を曲がれば焼芋屋 葛西美津子
焼いもや薄暗き路地晴れやかに 藤倉桂
神の山祈りのごとく冬紅葉 前田悠
飛岡光枝出句
今年また同じ顔して焼藷屋
