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いどばた歌仙 善哉

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いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の裏 五                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

前句の余韻・余情から情感の交わり(匂・響・移・位)から付けて
もらうと余情付けとなり、詩情豊かな付けとなります。
いただいた句は、前句の「真珠婚式」から「真珠湾」を連想された
かと思いました。奇しくも12月8日でしたし。
言葉の連想・転換は、時に?な展開になるのですが、内容はまさに
で、前句のおだやかな夫婦の歩みが一転した世界になりました。

さあ、次はどう付けましょうか。次も雑で。

【初折の表】
六   野外フェスでは虫も合唱     眞理子(秋)
【初折の裏】
初句 浜辺まで色変へぬ松続く道     桃瑪(秋)
二   誰が忘れし白き羽衣       尾燈子(雑)
三  初めての女性総理で恋女房     史生(雑・恋)
四   いつのまにやら真珠婚式     真樹子(雑・恋)
五  開戦は一瞬なれど終戦は      うたこ(雑)
六

〇
開戦は簡単終戦超困難(うたこ)(開戦は一瞬なれど終戦は)

△
徴兵で大黒柱抜かれたる(茉胡)
イギリスへ夢の留学果たさんと(みつこ)
如何せん電池の切れた保険証(貝太)(如何せん期限の切れた証明書)

・
家一軒買うて朝夕精を出す
鈴鳴らし歌も歌ひて山歩き
女優へと遅まきながら夢果たす
盛大に政治資金で飲み食ひを
ルーブルの王冠狙ふ怪盗団
人生ゲーム上がり探してさまよへば
人生で初めてとりしパスポート
明日のパン求めさまよふパリの街

投稿日:2025年12月9日 作成者: kinosita2025年12月9日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の裏 四                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

結婚25年目を記念して祝うのが銀婚式。30年目が真珠婚式。共に歩んだ
日々に想いを馳せて。

初折りの裏から名残の表は序破急の「破」です。
恋を離れて、雑で自由に転じてください。

締切は、月曜日の午後8時です。

【初折の表】
五  叢雲をすいと躱して今日の月    久美(秋・月)
六   野外フェスでは虫も合唱     眞理子(秋)
【初折の裏】
初句 浜辺まで色変へぬ松続く道     桃瑪(秋)
二   誰が忘れし白き羽衣       尾燈子(雑)
三  初めての女性総理で恋女房     史生(雑・恋)
四   いつのまにやら真珠婚式     真樹子(雑・恋)
五

〇
誓ひは真珠のネックレス(真樹子)(いつのまにやら真珠婚式)

△
柳行李も共に古りたり(久美)

・
化粧を控へ家計の工夫
三下り半でパアの連立
育休取りて励む主夫業
業火に燃やす運命の糸
口福を呼ぶパティシエの夫
料理掃除も夫に任せて
朝食だけはいつも一緒に

投稿日:2025年12月6日 作成者: kinosita2025年12月6日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の裏 三                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

サッチャー元首相を尊敬していると語った高市氏。
「鉄の女」かと思えば「恋女房」。「恋女房」が際立ちます。
次も雑の恋を詠んでください。

【初折の表】
四   土産と言へば赤福餅よ      史生(雑)
五  叢雲をすいと躱して今日の月    久美(秋・月)
六   野外フェスでは虫も合唱     眞理子(秋)
【初折の裏】
初句 浜辺まで色変へぬ松続く道     桃瑪(秋)
二   誰が忘れし白き羽衣       尾燈子(雑)
三  初めての女性総理で恋女房     史生(雑・恋)
四

〇
初めての女性総理で恋女房(史生)

△
ナース帽天使の笑みに恋ひ焦がれ(久美)
露天風呂つかる乙女の玉の肌(眞理子)

・
結婚の記念日贈り物続く
気づきしは垣根の破れ目誰が仕業
その人は純真無垢な野辺の花
拾はれしスマホが繫ぐ赤い糸
君くれしルージュをひいて十五の夜
星空の下のくちづけ約束し
今朝もまた偶然ながら乗り合はせ

投稿日:2025年12月5日 作成者: kinosita2025年12月5日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の裏 二                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

恋の呼び出しになる句かと。
次は雑の恋句を詠んでください。
「羽衣伝説」にならないよう、がらっと転じてください。

都合により、締切りは木曜日の午後8時とさせていただきます。

【初折の表】
第三 大店の丁稚奉公にも慣れて     茉胡(雑)
四   土産と言へば赤福餅よ      史生(雑)
五  叢雲をすいと躱して今日の月    久美(秋・月)
六   野外フェスでは虫も合唱     眞理子(秋)
【初折の裏】
初句 浜辺まで色変へぬ松続く道     桃瑪(秋)
二   誰が忘れし白き羽衣       尾燈子(雑)
三

〇
誰が忘れし白き羽衣(尾燈子)

△
そよ吹く風に羽衣の裾(久美)(羽衣の裾吹く風に揺れ)

・
サイクリング車砂に往生
滅多に出ぬと意地の競り合ひ
君が放りし上着のボタン
コスプレをして動画撮影
風に微笑む政党ポスター
銃を無心に的へ構へり
首まで浸かる富士の温泉
羽衣羽織り天女遊びて

投稿日:2025年12月2日 作成者: kinosita2025年12月3日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の裏 初句                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

「色変へぬ松」は晩秋の季語で、紅葉・黄葉の景色の中でその緑は凜とした
美しさがあります。参道のイメージがありますが、真っ先に浮かんだのが
三保の松原へ続く道でした。

ここからは、自由に転じてください。次は雑で詠んでください。

【初折の表】
脇   庭に積もりし明け方の雪     真知子(冬)
第三 大店の丁稚奉公にも慣れて     茉胡(雑)
四   土産と言へば赤福餅よ      史生(雑)
五  叢雲をすいと躱して今日の月    久美(秋・月)
六   野外フェスでは虫も合唱     眞理子(秋)
【初折の裏】
初句 浜辺まで色変へぬ松続く道     桃瑪(秋)
二

〇
谷ひとつ色かへぬ松続く道(桃瑪)(谷ひとつ→浜辺まで)

△
行く秋の焼き立て塩パン列並び(真樹子)(秋惜しみ焼き立てパンに行列す)

・
すつかり肥えた稲雀たち(77になっています)
ななかまど怪談好きの家主ゐて
秋深む人気ラーメン店舗閉づ
古き友来て古酒を酌み交はし
本好きが本屋に檸檬そつと置く
接待の終はれし後は新走
柿の実のやうやく熟れて山の寺
木の実なき山より熊の現れて
メトロより銀杏黄葉の街へ出て

投稿日:2025年12月2日 作成者: kinosita2025年12月2日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の表 六                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

現代のそれも、エネルギーあふれる野外フェスに転じました。
前句の月を仰ぐ視点が地上へ。
何万人もの人と一緒にフェスに虫も参加して合唱しているという楽しい
句です。

初折の裏に入ります。晩秋で詠んでください。
締切は、月曜日の午後8時です。

【初折の表】
発句 水鳥のおもたく見えて浮きにけり  鬼貫(冬)
脇   庭に積もりし明け方の雪     真知子(冬)
第三 大店の丁稚奉公にも慣れて     茉胡(雑)
四   土産と言へば赤福餅よ      史生(雑)
五  叢雲をすいと躱して今日の月    久美(秋・月)
六   野外フェスでは虫も合唱     眞理子(秋)
【初折の裏】
初句

〇
野外フェスにて虫も合唱(眞理子)(にて→では)

△
藍の花咲く細道の宿(桃瑪)(藍の花咲くみちのくの宿)

・

草相撲から都へ出でん
君のうわさを運ぶ秋風
岬の丘で野生馬肥ゆる
万葉の歌人さがす旅路へ(秋で)
お猪口に浮かぶ蜉蝣の翅
銀杏黄葉に社華やぐ
蜻蛉の群とすれちがふ径
日に日に太る子芋親芋
やにはに咲きしサボテンの花(サボテンの花は夏です)
松茸飯のただよふ厨

投稿日:2025年11月29日 作成者: kinosita2025年11月29日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の表 五                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

叢雲(むらくも)を躱(かわ)し現れた月の美しさ。
次も秋で詠んでください。

【初折の表】
発句 水鳥のおもたく見えて浮きにけり  鬼貫(冬)
脇   庭に積もりし明け方の雪     真知子(冬)
第三 大店の丁稚奉公にも慣れて     茉胡(雑)
四   土産と言へば赤福餅よ      史生(雑)
五  叢雲をすいと躱して今日の月    久美(秋・月)
六
  
〇
流れゆく雲追ひかけて今日の月(叢雲をすいと躱して今日の月)

△
駅ビルに隠れて見へぬ望の月(尾燈子)(高層のビルの間に今日の月)
廊下には芒と団子月の宴(桃瑪)(縁側に芒と団子月を待つ)

・
見霽かす里の方角今日の月
影法師三つ並びてけふの月
故郷の廃止路線を月照らす
山道を月を頼りにひとり行く
お供への行方を知れる月静か
残業の部屋から見ゆるけふの月
月明かり聖なる川に身を清め
どこからか異国のことば月見酒

投稿日:2025年11月28日 作成者: kinosita2025年11月28日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の表 四                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

お伊勢参りによく行くのか、故郷なのか、大好物なのか、土産といえば
赤福餅。
次は月の定座です。秋の月で詠んでください。

【初折の表】
発句 水鳥のおもたく見えて浮きにけり  鬼貫(冬)
脇   庭に積もりし明け方の雪     真知子(冬)
第三 大店の丁稚奉公にも慣れて     茉胡(雑)
四   土産と言へば赤福餅よ      史生(雑)
五
  
〇
赤福餅をいつも土産に(史生)(土産と言へば赤福餅よ)

△
匂でわかる今夜のおかず(うたこ)
おちょけの友の夢は落語家(美津子)(おちょけ→おちよけ 表記上)

・
めきめき上がる囲碁の腕前
雑巾を縫ふ廊下の女子
友への返信幾度も直し
新香一切れ茶漬掻き込む
青空のもと散歩をしたる
似顔絵書きに頼む一枚
先頭競ふ市民ランナー
夜明け近づく本来の夢

投稿日:2025年11月26日 作成者: kinosita2025年11月27日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の表 第三                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

第三で人物が登場しました。この句が付くと、前句の景も丁稚さんの
見たものかとなります。筆立ての句も筆を使う書家か画家かの人物が
見えてきます。
四はさらりと雑(四季・恋以外)で詠んでください。
前句に引っ張られないように。

【初折の表】
発句 水鳥のおもたく見えて浮きにけり  鬼貫
脇   庭に積もりし明け方の雪     真知子
第三 大店の丁稚奉公にも慣れて     茉胡
四
  
〇
住み込みの丁稚奉公にも慣れて(茉胡)(住み込みの→大店の)

△
筆立てに太き細きの筆の数(桃瑪)(筆の数→筆揃へ)
 
・
携帯の電波届かぬ峠にて
受験まで熱き紅茶を友にして
二階建てバスで京都の名勝に
小説を書き上げたりし徹夜して
夜更けまで何十枚も清書して
仰ぎみる冬の銀河のはてしなく
新海苔を巻いておにぎり三角に
姫宮を民族衣装でもてなして

投稿日:2025年11月26日 作成者: kinosita2025年11月26日

いどばた歌仙 善哉「水鳥 の巻」 初折の表 脇                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

脇は発句に寄りそい、その余情を述べます。
寄りそうと言っても、水鳥のあとなので、沼や寒釣の句はおもしろい
ですが、水辺からは離れてほしいです。
発句にもよりますが、初折の表では釈教(仏教に関わる)言葉は避け
ます。「見習ひの僧」ではなく「住み込みの弟子」とかに。
意味が多様になるので、次に誘われる句は変ってきますが。
水鳥は三冬(初・仲・晩の冬)です。初冬よりは季節をすすめたいのと、
「明け方の雪」に余情があるのでいただきました。

第三は、大きく転じてください。留め方は「に・て・にて・らん・もなし」
など。句割れ、句またがりは避けます。

【初折の表】
発句 水鳥のおもたく見えて浮きにけり  鬼貫
脇   庭に積もりし明け方の雪     真知子
第三   

〇
軒に積みたる明け方の雪(真知子)(軒に積みたる→庭に積もりし)
△
乾びてながき軒の大根(貝太)(漬け頃となる軒の大根)
酒蔵の脇つはぶきの咲く(桃瑪)(つはぶき→万両)
 
・
沼の枯れ蓮風吹くままに
柿落葉掃く見習ひの僧
ベンチに座り仰ぐ冬空
落葉の山を蹴りし幼子
灯りそめたる木枯の町
小春の空に雲の影なく
六甲山も眠りの中に
侘助の葉にのせる盃
寒釣の空並ぶ丸き背

投稿日:2025年11月25日 作成者: kinosita2025年11月25日

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