毎月1回ズームで行う「カフェきごさいズーム句会」、今月の報告です。
この句会はどなたでも参加可能です。ご希望の方は右のご案内から、どうぞ。
第五回 2023年8月12日(土)
飛岡光枝選
≪第一句座≫ 当季雑詠
【特選】
日盛りのいま絢爛と金閣寺 伊藤涼子
勝ち進むざんばら髪や大団扇 前﨑都
夏の果ボトルシップに射す夕日 鈴木勇美
太陽と同じ大きさトマト熟る 赤塚さゆり
【入選】
炎昼やラーメンスープ飲み干せり 村井好子
一粒も欠けぬかがやき巨峰盛る 伊藤涼子
高く低く蛍連れ舞ひ星に消ゆ 藤井和子
産毛なす白磁の肌や桃香る 伊藤涼子
砲声のまだ鳴りやまぬ麦の波 早川光尾
かたまって人上りくる墓参り 高橋真樹子
桃太郎出よ大きく紅き桃 葛西美津子
この暑さ五右衛門釜に入りしごと 斉藤真知子
桟橋を這ひずる蛸や雲の峰 前﨑都
亡き兄の笑顔も揺れて吊忍 早川光尾
八月の影うづくまる上野かな 葛西美津子
蟻の列ついてゆきたる子供かな 斉藤真知子
朝顔や今日も始まる町工場 赤塚さゆり
ひと晩は星に抱かれキャンプかな 斉藤真知子
大いなる墳墓を守り芒原 鈴木勇美
第二句座(席題、鰡、星祭り)
【特選】
畑のもの供へる母の星祭り 藤倉桂
荒縄で括りつけたり七夕竹 藤倉桂
【入選】
七夕竹寄せ来る波の音を聞き 斉藤真知子
ダイキリへカシスの赤み星祭 花井淳
願い事に重くなりたり七夕竹 伊藤涼子
鰡飛ぶやみなとみらいの夜景美し 伊藤涼子
老いてなほ小さき願ひ星まつり 斉藤真知子
七夕に生まれし吾子や二児の父 伊藤涼子
白き糸白き短冊星まつり 葛西美津子
ふるさとによき菓子ありて星祭 矢野京子
七夕や遥かとなりし君の星 上田雅子