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第四回 カフェきごさいズーム句会報告

caffe kigosai 投稿日:2023年7月14日 作成者: mitsue2023年7月14日

ズームで行う「カフェきごさいズーム句会」今月の報告です。

第四回 2023年7月8日(土)

飛岡光枝選
≪第一句座≫ 当季雑詠

【特選】
笑はせて笑はせられてさくらんぼ     真樹子
抜けし我が羽根とも知らず踏みゆけり   真知子
誰待つとにあらねど風の竹床几      美津子

【入選】
ほととぎす止むを待つてのティーショット 光尾
夜濯や夜も明るき街に住み        都
艶やかな茄子を主役に夏料理       雅子
病む夫と歩幅合はせて茅の輪かな     桂
田の神が渡つて行くや青葉風       桂
目標の日に八千歩雲の峰         京子
朝一番生死確かむカブト虫        都
茅の輪くぐる少し変身したやうな     都
白蓮の夜明けの空に月残る        美津子
遠雷や眠りの淵をうろうろと       美津子

≪第二句座≫ 席題;甘酒・七夕

【特選】
暗く深き室にふつふつ一夜酒       美津子
七夕竹叶はぬ願ひずつしりと       雅子
  
【入選】
七夕はつれなき雨に流れゆく       和子
短冊に書くは体のことばかり       光尾
甘酒を啜り一息山の小屋         和子
世界中の星に願はん平和の世       雅子
一匙に母の笑顔や一夜酒         桂
我熱く夫は冷たく一夜酒         雅子
軒下に覗く七夕飾りかな         和子

  

第三回 カフェきごさいズーム句会報告

caffe kigosai 投稿日:2023年6月11日 作成者: mitsue2023年6月11日

2023年(令和5年)6月10日

飛岡光枝選
第一句座              

【特選】

  てのひらの木もれ日を汲む岩清水     伊藤涼子
   蟻一匹抱へきれざるもの抱へ       葛西美津子
   裏路は十薬通りとなりにけり       伊藤涼子

【入選】
  
  急がねば百の桃へと袋かけ         斉藤真知子
  鵜一羽杭にとどまり走り梅雨        上田雅子 
  潮風の恵みたつぷり枇杷熟るる       前﨑都
  雲海の蒼く明けにし月の山         葛西美津子
  大空にはや夏のあるハンモック       高橋真樹子     
  ハンモック夢も浮かんでをりにけり    伊藤涼子 
  釈迦堂へ千の石段梅雨晴れ間       前﨑都
  土もよし水よし新茶香りけり       矢野京子
  みづうみは氷河の雫カヌー出す      高橋真樹子
  麦飯を喰らひ戦後を生き延びて      前﨑都
  二階から二階見てゐる合歓の花      高橋真樹子
  母の帯締めてすがしや初浴衣       高橋真樹子
  地震続く能登や婆さまの鮑とり      花井淳
  風薫る公園ベンチで宿題を        矢野京子
  水の中背伸びしてゐる早苗かな      藤井和子
  
     
第二句座(席題、水遊び 梅雨茸)
【特選】

  人の世の話聞きをる梅雨茸  斉藤真知子
  水遊あの頃はまだ母若く        赤塚さゆり
  太陽にとことん愛され水遊び      藤倉桂

【入選】
  
  梅雨茸のひよつこり顔出す棕櫚の鉢   伊藤涼子
  びしよ濡れの服いかにせん水遊び    斉藤真知子
  不意打ちの水鉄砲を浴びにけり     伊藤涼子
  白々と一夜に生えし梅雨茸       葛西美津子
  鳥の糞ひとすぢかかる梅雨茸      高橋真樹子
  最後には裸になりぬ水遊び       上田雅子
  誰よりも母が本気の水合戦       葛西美津子
  梅雨茸蹴とばしながら球探す      花井淳
  浴室のアトムとウラン水遊び      花井淳

第二回 カフェきごさいズーム句会報告

caffe kigosai 投稿日:2023年5月17日 作成者: mitsue2023年6月11日

2023年(令和5年)5月13日

飛岡光枝選
第一句座              
【特選】
  オオイヌノフグリ踏み分け猫の行く     早川光尾
  吹かれきし花ひとひらを葛干菓子      矢野京子

【入選】 
  新緑の海を泳ぎて峠越え          藤井和子 
  真緑に染まる魂菖蒲の湯          藤倉桂
  皺深き手こそ玉なり桜餅          藤倉桂
  この星の割れていく音底雪崩        藤井和子
  孫娘曾孫も娘粽食ぶ            赤塚さゆり
  母の日や飛び切りの肉下げて来し      前﨑都
  紫陽花の毬の中から青蛙          葛西美津子
  囀りや大拙館の一樹より          花井淳
  まつすぐに海へ駆けだす子供の日      伊藤涼子
  亀親子鼻突き出して夏の川         藤倉桂
  うぐひすや町内みんな顔を上げ       早川光尾
   

第二句座(席題、カーネーション 夏帽子)
【特選】
  遙かなる遺影の君よ夏帽子         上田雅子
  一輪のカーネーションの華やぎよ      藤井和子

【入選】
  夏帽子形ととのへこの箱へ         前﨑都
  山荘に夏が忘れし夏帽子          葛西美津子
  リビングに汐の香りや夏帽子        伊藤涼子
  夏帽子一陣の風の奪ひたる         藤井和子
  子のヰない君へ供へるカーネーション    花井淳
  

第2回「カフェきごさいズーム句会」のお知らせ

caffe kigosai 投稿日:2023年5月1日 作成者: mitsue2023年5月3日

4月8日にスタートした「カフェきごさいズーム句会」。パソコン機能を使った句会は、日本(世界)各地から参加可能です。第二回句会は5月13日(土)午後1時30分から開かれます。入会後、希望者にはズーム及びズーム句会のレクチャーを行いますので、お気軽にご参加ください。不明点などは、メニューの「お問い合せ」欄からどうぞ。みなさまのご参加をお待ちしています。(店長・飛岡光枝)

朝日カルチャーセンター「カフェきごさい句会」(三月)

caffe kigosai 投稿日:2023年4月30日 作成者: mitsue2023年4月30日

新宿朝日カルチャーセンター「カフェきごさい句会」。今月の兼題はサイトより三月の季語「三月」、花「ミモザ」、江戸の味「蛤汁」です。

【特選】
犬ふぐりガイドひとりに客ひとり  勇美

街歩きのツアーでしょうか、公園などのガイドツアーかもしれません。一対一だとガイドさんもお客さんも最初は少々照れ臭いものですが、慣れてくると和気あいあいと楽しいひと時になったに違いありません。それは「犬ふぐり」が教えてくれます。言葉を信頼したことで省略が効いた一句となりました。

春休み声変りして隣の子  さゆり

私の経験ですと、夏休み明けに声変わりした同級生に驚いたような記憶があります。夏休みではありきたりですが、春の一字が効いています。原句は「春休み声変りせし隣の子」。

花万朶四谷の鐘に揺れにけり  勇美

今にも零れんばかりの花を揺らす鐘の音。四谷が微妙に味を出しています。

象牙の歯覗くほほゑみ雛かな  勇美

精巧にできている立派なお雛様。年代もそうとう経っていることでしょう。「ほほゑみ」に代々の持ち主であった女性の魂が感じられる雛ならではの迫力ある句。原句は「象牙の歯のぞくほほゑみ姫の雛」。「姫の」とまで言わなくても伝わることを推敲で感じとりましょう。

【入選】
春光や脚美しきフラミンゴ  さゆり

中七下五はあたりまえのことですが、季語「春光」で大きな句になりました。

復活祭パリの香りの砂糖菓子  勇美

「パリの香り」とは、実はよくわからないのですが、この句の中にあると納得できるから不思議です。

蛤や沸き立つ鍋に往生す  和子

鍋で蛤を煮ているだけですが、大げさな言い回しで愉快な句になりました(蛤には気の毒ですが)。
言葉に無駄がない、蛤の存在感を捉えたしっかりした一句です。原句は「蛤の沸き立つ鍋に往生す」。このままでもOK。

何となくそつと髪撫で雛納  さゆり

年に一度だけ出して飾りすぐに仕舞う雛人形は、考えてみればかなり独特な人形です。そんな雛人形を慈しむ作者の気持ちが表れた一句ですが、「何となく」は残念。「指先でそつと髪撫で雛納」など一考を。

名も知れぬ草草青み朝日さす  和子

芽生えた草が大地を緑に染めていく春。そこに朝の日が射す束の間の感動を言い留めました。

花満ちて月太りゆく別れかな  光枝

第一回 カフェきごさいズーム句会

caffe kigosai 投稿日:2023年4月11日 作成者: mitsue2023年4月12日

2023年(令和五年)4月8日

飛岡光枝選
第一句座              

【特選】
がうがうと落花吸ひ込むマンホール    藤倉桂
水の音クレソン白き花つけて       斉藤真知子
花あられ貰うて帰る彼岸寺        矢野京子
鶯や鳴き損なひも晴れ晴れと       藤倉桂

【入選】 
青き踏むここも地球の真ん中ぞ      伊藤涼子
八ヶ嶺に押し寄せるごと梨の花      早川光尾
山独活のほろ苦きそを天麩羅に      前﨑都
桜餅よく喋る孫娘かな          赤塚さゆり
朧夜の入江に眠る真珠かな        鈴木勇美
寅さんも歩きし土手や春の雲       上田雅子
転がりし石にも春の深みゆく       斉藤真知子
オオタニの放物線や春来る        早川光尾
句座ひとつここに立ちたる桜かな     矢野京子
折らぬやう手の力抜き独活を掘る     前﨑都
いかなごを炊くや大鍋揺らしつつ     斉藤真知子
田起こしやゐもり慌てて腹を見せ     早川光尾
パンジーや思ひ思ひの昼休        赤塚さゆり

第二句座(席題、春ショール、囀り)

【特選】
退院の母へかけやる春ショール       前﨑都
春ショールたたむや花をこぼしつつ     斉藤真知子

【入選】
草叢より軒端にうつり囀れる        伊藤涼子
朝まだき恋の囀り始まりぬ         上田雅子
ベランダに何鳥か来て囀れり        上田雅子
湘南の風にあそばせ春ショール       鈴木勇美
囀りのあふれて障子開けにけり       伊藤涼子
さへずりを聞いてをるらし赤ん坊      矢野京子
白髪にピンク鮮やか春ショール       上田雅子

「カフェきごさいズーム句会」スタートします

caffe kigosai 投稿日:2023年3月25日 作成者: mitsue2023年4月11日

4月8日(土)より、ズームを使用した「カフェきごさいズーム句会」がスタートします(サイト右のご案内参照)。パソコン機能を使った句会は、日本(世界)各地から参加可能です。入会後、希望者にはズーム及びズーム句会(投句、選句方法など)のレクチャーを行いますので、お気軽にご参加ください。不明点などは、メニューの「お問い合せ」欄からどうぞ。

【「カフェきごさい句会」のみなさまへ】
偶数月に開催していました「カフェきごさい句会」は、「カフェきごさいズーム句会」へ移行させていただきます。投句数も増え、毎月選評を直接お伝えできるより力の入った句会となりますので、ぜひ引き続きご参加ください。システムは若干変わりますが、投句、選句方法はほぼ変わりません。ズーム当日ご欠席の場合は、欠席投句が可能です。みなさまのご参加をお待ちしております。(店長・飛岡光枝)

朝日カルチャーセンター「カフェきごさい句会」二月

caffe kigosai 投稿日:2023年3月23日 作成者: mitsue2023年3月23日

新宿朝日カルチャーセンター「カフェきごさい句会」。今月の兼題はサイトより二月の季語「雛」、花「紅梅」、浪速の味「丁稚羊羹」です。

【入選】
手を繋ぎ春満月の家路かな  さゆり

朧の大きな満月に見守られながらの帰り道。原句は「手を繋ぐ春満月の家路かな」。

梅林や思ひのままを探しつつ  勇美

‘「思ひのまま」は梅の名なり‘などの前書きが必要か。思いのままの散策が梅の季節の心持とよく合います。

ふるまひは荒汁河津桜かな  勇美

鮮やかなピンク色の河津桜は近年各地で人気ですが、もともとは伊豆の温暖な地域で2月末から長く咲いている桜です。句は伊豆半島の河津桜でしょうか。新鮮な魚の荒汁はなによりの御馳走。下五は動きを入れてよりいきいきと。「ふるまひは荒汁河津桜咲き」など。

紅梅の光あふるるちさき庭  和子

「ちさき庭」がいい。紅梅は数輪でも存在感があり、早春の空気を運んできてくれます。慎ましい暮らしが思われる清々しい一句です。

亡き人の面影浮かぶ雛かな  和子

雛人形には様々な事柄や人を思い出させる力があるようです。原句は「亡き人の面影浮かぶ古雛」。この句の場合「古」が説明的になり、かえって思いが伝わりにくくなります。出来た後に句を眺めて言い過ぎていないかなど推敲を。

校庭に名残りの雪の兎かな  勇美

春の雪で作った雪兎。小さくて頼りなさげでかわいらしい。名残りの雪であり、春を運んできた名残りの雪兎でもあります。

飛梅の発止発止と開きけり  光枝

朝日カルチャーセンター「カフェきごさい句会」一月

caffe kigosai 投稿日:2023年2月23日 作成者: mitsue2023年2月23日

新宿朝日カルチャーセンター「カフェきごさい句会」。今月の兼題はサイトより一月の季語「一月」、花「結び柳」、江戸の味「雑煮」です。

【特選】
ちよろぎちよろぎ幼き子らの囃しけり 勇美

その形を俵に見立て、縁起物として御節料理の黒豆などに添えられるちょろぎ。くるくるとした紅色は子供たちの恰好の標的。お正月らしい明るさに満ちた句です。原句は「ちよろぎちよろぎ幼き子らを囃しけり」。

【入選】
ひそやかに我を呼ぶ声竜の玉 勇美

竜の玉の冷たさを感じられる一句。

住み慣れし都電沿線去年今年 さゆり

上五中七で過不足なく描かれた作者の生活。季語「去年今年」ではその生活の単純な説明になってしまうのが惜しい。「住み慣れし都電沿線雑煮椀」など一考を。

雑煮餅気づかはれつつ寿 勇美

餅が喉につまらないように気づかわれているのでしょうか。「気づかはれつつ」がわかりそうでわかりにくい。何が一番言いたいのかに焦点をあててみましょう。

丸餅のとろり坐りし雑煮椀 和子

丸餅に雑煮椀の句はたくさんありますが、「とろり坐りし」が、焼かない関西風雑煮らしい風情です。「丸餅のとろり坐りて雑煮椀」と中七で軽く切りたい。

黒豆のひかり華やぐ祝箸 勇美

つやつやの黒豆がズームアップされた一句。言葉が過不足なく使われました。原句は「黒豆にひかり華やぐ祝箸」。

棺行く道を縁取り霜の花 和子

鎮魂の思いが季語「霜の花」に込められています。ただ「縁取る」まで言うと細かすぎ。「棺行く道はるかなり霜の花」など広がるように工夫してみましょう。原句は「棺行く道を縁取る霜の花」。

水の辺のしだれ柳を結びけり 光枝

カフェきごさい「ネット句会」2月 ≪互選+飛岡光枝選≫

caffe kigosai 投稿日:2023年2月10日 作成者: mitsue2023年2月10日

【連中】すみえ 都 桂 良子 裕子 光尾 涼子 酔眼 雅子 みやこ 隆子 光枝

≪互選≫
都選
東京に生きて冬芽に励まされ 隆子
追羽根やはつしと返し恋仇 雅子
汐待の一人来ている雛の市 隆子

すみえ選
追羽根やはつしと返し恋仇 雅子
ふんはりと春泥に墜つ紙ひかうき 都
丁稚やうかん売つて軒端の梅三分 隆子

桂選
リビングのひとりに広き余寒かな みやこ
東京に生きて冬芽に励まされ 隆子
願かけのかはらけ投げて春を待つ みやこ

裕子選
空まさを真つ逆さまに寒の底 すみえ 
着ぶくれて乗換駅に迷ひけり 良子
ふんはりと春泥に墜つ紙ひかうき 都

みやこ選
富士の背は火焔のごとき寒夕焼 裕子
山眠る長逗留の湯治宿 酔眼 
追羽根やはつしと返し恋仇 雅子

涼子選
ほんたうの鬼のゐる世や豆を打つ 光枝
ふんはりと春泥に墜つ紙ひかうき 都
丁稚やうかん売つて軒端の梅三分 隆子

光尾選
空まさを真つ逆さまに寒の底 すみえ
リビングのひとりに広き余寒かな みやこ
着ぶくれて乗換駅に迷ひけり 良子

良子
ほんたうの鬼のゐる世や豆を打つ 光枝
初参り礼深くなり長くなり 光尾
次々に春泥踏んで帰還兵 都

雅子選
ほんたうの鬼のゐる世や豆を打つ 光枝
東京に生きて冬芽に励まされ 隆子
丹頂の舞ふ蓋とりて雑煮餅 良子

隆子選
願掛けのかはらけ投げて春を待つ みやこ
着ぶくれて乗換駅に迷ひけり 良子
小寒や秩父宮は着膨れて 酔眼

酔眼選
リビングのひとりに広き余寒かな みやこ
冬ぬくし島にひとりの郵便夫 良子
息白し既読スルーのスマホ閉じ 光尾

≪飛岡光枝選≫
【特選】
永き日や橋より橋を眺めをり 良子

春になり昼の時間が長くなったある日。単純な情景ですが、眺めている橋がまるで幻のように感じるのは季語の力でしょう。もしかしたら、あちらから眺めるこの橋も、そして自分も幻なのかもしれません。

願掛けのかはらけ投げて春を待つ みやこ

京都の神護寺はじめ、高台にある神社仏閣などで行われる土器投げ。今では考えられませんが、東京北区の飛鳥山でも江戸時代には大人気だったとか。句は冬の終わりの土器投げ。「願掛け」という言葉が春を待つ心に通じます。見晴るかす田園にははや霞がたなびいているよう。

黒々と大地脈うつ野焼あと すみえ

草木の芽吹きを促す野焼き。「大地脈うつ」と、黒々とした焼野原に潜む生命力を力強く描き、存在感ある一句となりました。

汐待ちの一人きてゐる雛の市 隆子

「汐待ち」も「雛市」も、少し前の時代のなつかしい匂いがあります。汐待ちの船乗りでしょうか、雛人形は家で待っている娘さんへのお土産かもしれません。潮の香りのする雛市の浮き立つような気持ちが滲みます。

【入選】
テレビより砲声聞こゆ炬燵かな 光尾

原句は「テレビより砲声聞こゆ我炬燵」ですが、下五は散文のような説明になってしまいました。俳句では掲句のように「かな」が使えますので、ぜひ参考にしてみてください。ここ一年、日本人がみな感じている思いを一句にしました。

夫とゆく初めての宇治風花す 都

原句の下五は「風花に」。こちらも説明的。掲句がベストではありませんので、句の形を含めてぜひ工夫してください。「宇治」という地名が心に響く一句。源氏物語から脈々と続くことばの手触り。

はればれとマスク外して初湯かな 雅子

マスクを外してもいいと言われても恐々の日々。この「はればれ」には、心から安心して初湯を楽しみたいという願いが感じられます。

追羽根やはつしと返し恋仇 雅子

初々しい恋心、新春らしい一句です。

雑煮餅丹頂の舞ふ蓋とりて 涼子

粛々といただく雑煮椀。原句は「丹頂の舞ふ蓋とりて雑煮餅」、入れ替えただけですが句の様子が変わります。

窓越しに猫に挨拶春浅し 桂

初春の明るい日射しが感じられます。原句は「窓越しの猫に挨拶春浅し」。

丁稚やうかん売つて軒端の梅三分 隆子

「丁稚」ということばの働きでしょうか、おきゃんな(古い?)紅梅の様子が目に浮かびます。

左義長や頬の火照りに団子焼く 涼子

よく詠まれる内容ですが、しっかりと描けています。

次々に春泥踏んで帰還兵 都

戦が終わり兵士たちが故郷に帰還し、春泥の「春」の喜びが現実になることを切に願います。「次々に」が、句を生き生きとさせています。

風花の朝比奈越えて父母の墓 涼子

鎌倉の朝比奈でしょうか、地上より少し気温が低い峠道は風花が舞う季節。ご両親への思いを風花に託しました。原句は「風花す朝比奈越ゆれば父母の墓」。

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「カフェきごさいズーム句会」のご案内

「カフェきごさいズーム句会」(飛岡光枝選)はズームでの句会で、全国、海外どこからでも参加できます。

  • 第三十六回 2026年3月7日(土)13時30分
    (3月は第一土曜日・7日です)
  • 前日投句5句、当日席題3句の2座(当日欠席の場合は1座目の欠席投句が可能です)
  • 年会費 6,000円
  • 見学(1回・無料)も可能です。メニューの「お問い合せ」欄からお申込みください。
  • 申し込みは こちら からどうぞ

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スタッフのプロフィール

飛岡光枝(とびおかみつえ)
 
5月生まれのふたご座。句集に『白玉』。サイト「カフェきごさい」店長。俳句結社「古志」題詠欄選者。好きなお茶は「ジンジャーティ」
高田正子(たかだまさこ)
 
7月生まれのしし座。俳句結社「青麗」主宰。句集に『玩具』『花実』『青麗』。著書に『子どもの一句』『日々季語日和』『黒田杏子の俳句 櫻・螢・巡禮』。和光大・成蹊大講師。
福島光加(ふくしまこうか)
4月生まれのおひつじ座。草月流本部講師。ワークショップなどで50カ国近くを訪問。作る俳句は、植物の句と食物の句が多い。
木下洋子(きのしたようこ)
12月生まれのいて座。句集に『初戎』。好きなものは狂言と落語。
趙栄順(ちょよんすん)
同人誌『鳳仙花』編集長、6月生まれのふたご座好きなことは料理、孫と遊ぶこと。
花井淳(はない じゅん)
5月生まれの牡牛座、本業はエンジニア、これまで仕事で方々へ。一番の趣味は内外のお酒。金沢在住。
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