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カテゴリーアーカイブ: 今月の料理

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今月の料理(六月)_苺ジャム

caffe kigosai 投稿日:2015年6月2日 作成者: yoshiko2015年6月23日

itigojam苺の売り上げが伸びるのはクリスマスの頃と旬のものが出回る頃と聞きましたが、季節感の失われた昨今、何時が旬なのかわからないものも多いようです。苺の花は晩春、実は初夏の季語です。白く咲いた花の芯の部分をよく見ると、もう苺の形をしているのがわかります。

今年も農家の方が夕方、野菜や果物をもって雁木の下で商いを始める頃となりました。これからまた、年の瀬までのあいだ顔見知りのおばさんとの付き合いが始まります。「今年も宜しくね」と何か買えばそれ以上のおまけが付いて来ることもあります。

この季節の一番のお目当ては苺。熟した苺は軟らかく、洗うのも手で摘まむのもためらわれるほど、風に当てることも出来ません。蔕にはまだ白い花びらが残っています。10日間くらい旬の味を楽しみますが、そろそろ収穫も終る頃になると小粒の苺を目当てにジャムをつくります。

5パック買えば必ず1パックおまけ、今日はもぎたての胡瓜もおまけです。「沢山こうてもろて(買って貰って)ありがとね、ありがとね」と車まで運んでくれました。家に着くまで車の中は苺畑を走っているようで、何とも幸せな気分です。

さて、夕食を終えて水洗いした苺の蔕を取るのですが、つい一つ二つと口の中へ。甘い美味しい苺に当るとまた一つときりがありません。今度は胃の中が苺畑のようです。この苺に砂糖をかけ一晩寝かすのですが、台所にはもう苺の香りが漂っています。ちょうどこの頃は伽羅蕗を作るのと重なり、苺と蕗の大鍋がコンロを占領します。

翌日、火にかけるとさらに香りが立ってきました。火を入れた蕗も独特の香りを立て始めます。ふつふつと沸騰している苺を焦がさないようにゆっくりと木ベラでかき混ぜるのですが、鍋の中はドロドロとしてまるでマグマのようです。一方、煮詰められた伽羅蕗はつややかに黒さを増してゆきます。二つの食材の個性的な匂いがぶつかりあい、台所が一挙にけたたましく?なります。

出来立ての苺ジャムは香りもよく色も鮮やか。このアツアツのジャムをアイスクリームやヨーグルトにかけると、普段とはちょっと変わった味わいが。自家製だからこそ出来る楽しみ方です。

【作り方】
苺を水洗いして笊にあげます。水気がきれたら蔕を取って鍋に入れ、ざっとまんべんなく砂糖をふりかけ一晩置きます。
翌日苺からたっぷりの水がでますので、このまま炊き上げます。昔は苺と同量の砂糖で炊いたそうですが、今では甘すぎます。砂糖の量(甘さはお好みでよいと思います)の目安は苺の量の半分位です。
中火にしてとろとろになるまで煮詰め最後にレモン汁を加えます。
甘いのがお好きな方は、煮詰める途中砂糖を加えてください。また、苺の粒が残っているくらいにしたい時は、ちょうど良いと思った頃、苺を笊に上げ汁のほうを煮詰めて仕上がる前に苺を戻します。

シャムを煮る苺の香り家ぢゆうに   善子

今月の料理(五月)_子供の日にミルクかりんとう

caffe kigosai 投稿日:2015年5月1日 作成者: yoshiko2015年5月28日

karintou先日突然訪ねてきた友人。お孫さんが生まれるので忙しくなる前に、骨休めをするため気ままな一人旅に出たとか。ご当人は気ままでも突然の来訪には驚かされます。

話を聞くと、世間では孫は目の中に入れても痛くないように言われているが、子供があまり得意でない自分はいささか肩身が狭く、何となくプレッシャーになっているのだとか。

預けるほうにしてみれば、実家の母親となれば気兼ねなくつい当てにしてしまうのでしょう。また、何も出来ないおばあちゃんより、美味しいお料理やお菓子を作ってくれるおばあちゃんと言われたいのは当然のことで、そんな事も彼女の気持ちを重くしているのだと思います。

この子供の日を前に、家族が集まる機会も多いと思います。忙しい現代人にとって粽や柏餅を作るのはなかなか大変ですが、これならさっと出来るとのではないでしょうか。パンの耳を油で揚げてスキムミルクと砂糖をまぶしたものです。昔、てんぷらやフライの余った小麦粉に砂糖を入れて油で揚げたものを食べた記憶がありますが、こちらはすぐ硬くなってしまうのが難点。それでも溶き卵や小麦粉を捨てるのがもったいないと思い、作ったものだと思います。本当に昔の人はものを大切にしていました。サンドイッチのパンの耳などが余ったらお試しください。こちらは時間がたってもさくさくと頂けます。

【作り方】
パンの耳を食べすい大きさに切ります。
180度に熱した油で素揚げして、荒熱をとります。
ビニール袋にスキムミルクと砂糖を入れ、揚げたパンを入れてさっと振ってミルクをまぶします。
分量はスキムミルク2に対し砂糖1の割合でが、甘さはお好みで。

今月の料理(四月)_山葵漬のサンドイッチ

caffe kigosai 投稿日:2015年3月31日 作成者: yoshiko2015年4月8日

sando

アフタヌーンティーにつきもののフィンガーサンドイッチ。その代表といえばきゅうりのサンドイッチです。今ではありふれた食材のきゅうりも当時のイギリスでは高級食材だったようです。

今月の料理はこのフィンガーサンドイッチをまねてきゅうりの代わりに山葵漬を使ってみました。お土産に頂く山葵漬ちょっともてあます事などありませんか。こんな使い方も頭の隅に入れておいて頂くと何かのときに役に立つかもしれません。

雪国は今、雪解けのさなか。里山ではきれいな水の湧き出るところや、少し湿ったところに自生の山葵を見つけることが出来ます。刻んで酒かすと合えると美味しい山葵漬になるのですが、たまには目先を変えてパンで頂いてみませんか。お腹を満たすというより、小さくカットしてお茶やお酒の相の手に目先を変えていかがでしょう。

【作り方】
サンドイッチ用の薄くスライスしたパンにバターと山葵漬をぬりチーズをはさみます。
味をみて塩が不足のようでしたら足してください。もう一つにはハ ムとチーズをはさみます。
自家製の山葵漬は市販の物に比べると、作りたてはかなりしゃきしゃきとして歯ざわりの良いものです。既製品を使う時は山葵漬を塗り、セロリを薄く小口に切って塩をふり、しばらく置いて水気を拭いたものをはさむと歯ざわりがよくなります。その時セロリは少し多めのほうがおいしいようです。

分量ははぶきます

せせらぎをころがる小石花わさび             善子

今月の料理(三月)_野芹の卵とじ

caffe kigosai 投稿日:2015年3月3日 作成者: yoshiko2015年3月3日

seri
この冬は各地で局地的な豪雪になったようです。新潟も連日のテレビ放映で、親しい方々から雪についての連絡を沢山頂きました。確かに北海道や新潟、北陸などの一部では大変な雪だったようです。一晩に何十センチも降られては雪を愛でるどころか命にさえかかわってきます。自然とは美しいものですが、恐ろしくもあります。

新潟県は海岸線に接した土地と内陸部では気候がかなり違い、海岸部ではあまり雪が積もる事はありません。テレビで多く放映されるのは内陸部のほうでこちらは「北越雪譜」の世界そのものです。近年、異常気象のせいで夏ばかりでなく冬も局地的に激しい天候に見舞われるようになってしまったのでしょうか。

そんな事を話していると、先日例年よりはやく日本海側にも春一番が吹きました。「取らぬ狸の・・・」ではありませんが、山菜好きにとってはあちこちの野や山が気になりだす頃です。よく山に行く人の話では、車にはいつも長靴と軍手、収穫したものを入れるビニール袋などを積んでおくとか。

話のついでに無くてもともと、芹摘みのお供で近くの山へ行ってきました。同じ市内でも一キロも走るとまだ雪が残っています。杉の木が根本から倒れているところを見るとやはり山は雪が多かったのでしょう。あちこちで日射しを受けて解け出した雪が光となって流れて行きます。雪雲の下で長い時間を過ごした目にはとても新鮮で何よりも嬉しい光です。時々雪に足を採られながら畦を渡って芹の自生している所へ。まだまだ小さいのですがその香りは栽培物とは違って微かでやさしく実に魅力的な野の香りです。

【作り方】
野芹はひげ根の部分もよく水であらいます。このひげ根が根白草の由縁です。
栽培物よりずっと灰汁が強いため、塩を入れた湯でさっとゆがき、水にさらし食べやすい大きさ切ります。
出汁に醤油 酒 みりん を加え煮立たせます。
割りほぐした玉子を入れて玉子が半熟になったら芹と入れて火をとめ蓋をして蒸らします。
玉子のかたさは好みに応じて。芹のほか椎茸や、お麩、鶏肉なども入れてもよいのですが、野芹だったら芹だけの方が美味しいと思います。
【分量】
玉子  一個
だし汁  150㏄
醤油  小匙一杯
酒 みりん 少々
野芹  適量

雪残る畦を渡つて芹摘みに     善子

今月の料理(二月)_巣籠り

caffe kigosai 投稿日:2015年2月3日 作成者: yoshiko2015年2月20日

sugomori
子供の頃、一年中で一番嫌いな月が二月でした。クリスマスもお正月も楽しい時は過ぎ、寒いばかりでなんのイベントもない地味な二月。今でこそバレンタインがありますが、昔は豆撒くらいで夕飯の目刺の頭を柊の枝にさし、味もついていない炒った大豆をぽりぽりと年の数だけ食べた思い出があるくらいです。
その地味な二月の良さに気づいたのは俳句に親しくなってから。日脚も伸び、時折にじんだような空の色に春の兆しが見えると心に余裕が生まれてきます。まだ芽吹かない枝の先に、四十雀などが来て枝から枝をわたる動きをみていると、まるで自分の身が軽くなったようで嬉しくなります。
鳥と言えば日本に渡って来た白鳥や鴨などは、そろそろ帰る用意を始めているのでしょうか。鳥達にとって巣を作り子供を育てる地がふるさとだとしたら、燕などは日本がふるさとのはず。そう考えると春は「燕来る」ではなく「燕戻る」になるのでしょうか。
そんな事を考えながら今月の料理は鳥の巣籠りです。これは鳥が巣に玉子を産んだような形をみたててつけられた名前で、材料などに決まりはないようです。簡単につくるならフライパン一つでできますが、ジャガイモを本当の鳥の巣のように作ってそれを器にし、いろいろ盛り付けると普段のお料理も少しご馳走栄えがするかもしれません。

【作り方】
ジャガイモを細長く刻み小麦をまぶしておきます。
ベビーリーフは洗って水を切り、玉子をゆでます。
ここでは写真用にゆで卵にしましたが、温泉玉子の方がポテトとの馴染がよいようです。
金笊に切ったジャガイモを貼り付けるようにして、180度の油で揚げます。
狐色に揚ったら塩をふって紙に取りべビーリーフと玉子を盛り付けます。
ジャガイモの器ごとお好みのドレッシングをかけて崩して頂きます。
玉子だけでなく、いろいろ盛って楽しんでください。

【分量】
じゃがいも芋 一個
ベビーリーフ 一つまみ
玉子 一個
小麦粉  適量
揚げ油 適量
塩 胡椒 少々

高枝に大きな古巣春の月        善子

今月の料理(一月)_煮凝

caffe kigosai 投稿日:2014年12月31日 作成者: yoshiko2015年1月2日

nikogori学生時代に仲間とよく行ったお店に「煮凍り」と書かれた品書きを見て、みんなで首をかしげた記憶があります。注文してみると白身魚の身をほぐし入れた煮凝りが出てきました。その店には「天豆」と書いたものもあり、いたずら好きの店主が勝手に品書きで遊んでいたようです。

子供の頃一度や二度は煮魚の汁が煮凝っているのを召し上がった記憶はどなたにもあると思います。あつあつのご飯にプルンとした煮凝をのせると、お魚の旨みを吸った煮汁が溶けだしてその飯の美味しかった事。おおくは夕べの食べ残しや何かの都合で夕食をとらなかった人の分のお魚が、煮汁とともにお皿やお鍋の中で煮凝っていたものでした。煮凝は肉や魚のゼラチン質が固まってできるものですから、鶏肉などでも、簡単に作ることが出来ます。

その煮凝がれっきとしたお料理であるのを知ったのはもちろん大人になってからのことです。それは子供の頃の残り物のような代物ではなく、りっぱに一品として成り立っていました。味付けもご飯にあうと言うより、酒の肴として先付けや突き出しとして用いられる事が多いようです。

今月は今が旬の真鱈を使って煮凝を作ってみました。マーケットでは切り身にした鱈がパックされています。もしその切り身が家族の人数より多いときなど、余った切り身で作られてはいかがでしょう。一日目はムニエルなどにして、翌日は煮凝にしてと、食材の使い方をいろいろ考えるのも楽しいものです。ここでは味をつけた煮魚をさっとほぐして、ゼラチンと水を加えて作りました。

【作り方】
ご自宅の味付けで煮た真鱈の切り身をさっとほぐします。
骨は取り除き、魚を煮た汁にゼラチンとぬるま湯を加え型などに流し入れ
冷蔵庫で冷し固めます。
【分量】
真鱈の切り身 一切
ゼラチン 一袋(5グラム)
ぬるま湯  250ミリ・リットル

鍋底に沈みて何の煮凝れる 善子

今月の料理(十二月)_蓮根のチーズ焼

caffe kigosai 投稿日:2014年11月29日 作成者: yoshiko2014年12月4日

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 地方には全国に名の知れた名産品が多くありますが、地元で消費されてしまう言わば隠れた名産品も多くあります。

 新潟市郊外の五泉市は阿賀野川とその支流早出川が形成する堆積地にあり、菅名岳の伏流水に恵まれた所で、その名の通り水の良いところです。ここは長岡の大口と並ぶ蓮根の産地で、その水の良さが育てた蓮根の味はもとより、色の白さが際立っています。

 11月に入ると葉も実もすっかり枯れ落ち、茎ばかりとなりとなった蓮田は、放たれた矢が何百本も地面に突き刺っているような荒涼とした風景です。蓮根はポンプで水圧をかけて泥を除き、ホースで蓮根を下から浮かせて収穫します。胸まであるゴムの作業着と長靴、肩の近くまである長い手袋をはめ、水中の蓮根を掘り出します。掘り出した蓮根のうち、一部を折って投げ捨てたり、丸ごと一本を捨ててしまったりと、随分ともったいない感じです。が、聞くところによると、煮ると黒くなってしまったり、疵があったりと商品にならないのだそうです。しかし素人の目には全くわかりません。捨てられた蓮根は来年の肥料になるそうで、この作業はお正月に向けての出荷まで続きます。時雨れる中の蓮根堀は「本当に辛いっすよ」と一言。頭が下がる思いです。

 帰ろうとすると、泥水の中から見事な蓮根を一本差し出されました。田の脇の真水で洗うと象牙色の美しい蓮根が現れます。節と節の間からはもう芽が出ています。蓮根には乾燥が禁物。濡らしたまま持って帰りました。

 蓮根堀を見に行っていただいた蓮根。掘った方の苦労を考えるとおろそかには出来ません。皮を剥くと見事な白さです。早速、煮物に蓮根餅にと調理。でもまだ残っています。そこでオリーブオイルをフライパンに敷き蓮根を焼いて、冷蔵庫にあったパルメザンチーズをこれでもかと言うくらい摩り下ろしてその上にかけて頂きました。

 掘りたての蓮根の甘さと溶けたチーズが香ばしく、頂いたボージョレ・ヌーボーの良い肴になったのは言うまでもありません。 

                       一艘の舟を浮かべて蓮根掘り    善子
【作り方】 
蓮根は皮をむき2.3センチの厚さにきります。
熱したフライパンにオリーブオイルを敷き、蓮根を焼きます。
軽く焦げ目がついたら、胡椒をしてチーズを摩り下ろします。
蓮根の周りのチーズが溶けて、カリカリになったら出来上がりです。
【材料】
蓮根
チーズ
胡椒 オイル

今月の料理(十一月)_零余子

caffe kigosai 投稿日:2014年10月27日 作成者: yoshiko2014年9月24日

mukago零余子、都会に住む方は余り見た事もないでしょう。でもちょっとハイキングなどに行ったおり、注意してみると笹の葉や潅木にからまった山芋の蔓を見つける事が出来ます。秋になるとこの蔓に指先ほど黒い小さな実がつきます。これが零余子です。この蔓を手繰っていくと自然薯までたどり着くのですが、これを掘るのが大変です。土の中で木の根や石を避けて成長するのですから、まっすぐに育った自然薯などあろうはずもなく、掘るにしても一筋縄で行くものではありません。この自然薯を掘る人は、目印として葉の落ちる前に蔓に紐を結んでおき、寒くなってから山に入って採取するそうです。
さて、零余子のほうですが、ご飯に炊き込んだり、茹でておつまみにしたり和え物にしたりします。ホクホクとして山芋に熱を加えた食感です。山芋特有のねっとりとした感じも残っています。
田舎に住んでいると少し目を凝らせば、すぐに見つける事ができるのですが、
俳句をする前は何も好き好んでわざわざ零余子を料理するまでもないと、思っていました。でもせっかく近くにある食材です。少なくとも俳句を詠む以上その味くらいは知っておきたいものです。垣根に絡まった山芋の葉を見つけ少しばかりですが、零余子を摘んで新米と一緒に炊いてみました。ほろ苦くて面白い食感です。ご飯は昆布を入れ少量のお酒、塩、好みでみりんを少量加え炊き上げます。

【作り方と分量】
零余子は洗って笊に上げ水気をきります。
お米2合に対し零余子は100g程度
昆布 塩 酒 適量
水加減は普段白米を炊くのと同じ分量
茸や油揚げなど入れて、炊き込みご飯にしてもおいしくいただけます。

ころころと笑ふがごとき零余子かな   善子

今月の料理(十月)_茸のマリネ

caffe kigosai 投稿日:2014年9月29日 作成者: yoshiko2014年9月24日

kinoko 金木犀の花が咲いたらそろそろ茸が採れるころ。昔、外まわりの仕事をしていた村のお年寄りから聞いた言葉です。今年も何処からともなく、この花の香りがしてきました。
茸のあり場所は親子でも教ないと言うほど。確かに天然の茸はそれだけ貴重な価値があるようです。もう何十年も前ですが、天然の舞茸をいただいた時は本当にびっくりする美味しさ。というより、栽培ものとは似て非なる味でした。
そしてもう一つ残念なのは数年前までごく普通に口にしていた、スギヒラダケと言う茸の食用が突然禁止されてしまいました。比較的簡単に採取できとても美味しい茸でした。癖がなく炊き込みご飯や汁に、炊き合わせにと重宝していただけに残念でなりません。
茸は食物繊維が多くヘルシーな食べ物。おいしく沢山食べたいものです。今月は茸のマリネですが、普段あまり気にもしないで使っていたケッパーの風味とアンチョビが味を奥深くしています。ケッパーはフウチョウソウ科の半蔓性の花の蕾だそうです。地中海沿岸が原産の小低木で、花は未央柳に似ていて白い花びらに薄い紫色の長い雄蕊がとても可憐です。ケッパーがお分かりにならなくても、よくスモークサーモンの上にのっている黒い小さな粒と言えばご理解いただけるでしょうか。

【作り方】
1 茸は食べやすい大きさに切ります。アンチョビとにんにくはみじん切り。
2 フライパンにオリーブオイルを入れ、エリンギ、しいたけ、シメジ、をいれて炒め最後にエノキ茸をほぐして入れます。全体に色がついたら火を弱めてください。
3 マリネの味付けはにんにくとアンチョビのみじん切、アンチョビオイル、ケッパーとその瓶詰めの汁、酢、オリーブオイルの順に入れていためます。味をみて、酢、塩の加減をととのえてください。
4 荒熱をとって容器に移し、ロリエの葉を入れ蔵庫で半日ほど置いて味をなじませます。
【分量】
1 シメジ100g エリンギ2本 しいたけ4個 エノキ茸2分の1パック
2 マリネの味つけ(アンチョビひれ2枚 アンチョビオイル大匙1 ケッパーの酢漬け20粒 ケッパーの汁大匙1から2杯 酢小匙1杯 にんにくのみじん切り小匙2分の1 オリーブオイル大匙2 塩適量、ロリエ2枚)他に茸をいためるのにオリーブオイル、塩、適量

枯枝をふみしだきつつ茸山      善子

 

今月の料理(9月)_枝豆の塩茹

caffe kigosai 投稿日:2014年9月2日 作成者: yoshiko2014年9月3日

edanane
一人娘 湯上り娘 おつな姫 三日月姫 しんどおり娘 やひこ娘 ゆうなよ、そして肴豆とこれは全て新潟で採れる枝豆の品種です。この他にも、あまちゃ豆 黒埼茶豆 盆かおり など調べればもっとあるに違いありません。新潟は枝豆の作付面積日本一、消費量も日本一だそうです。でも、全て県内で消費されてしまい、皆様のお住まいの辺りには出回ることはありません。
 山菜も終わってしばらく立つと一番に出回るのが、早稲品種のやひこ娘。コシヒカリの何倍もの値がつきます。毎年の事ながらつい嬉しくて買ってしまうのですが、余りにも早いため、本来の枝豆の味ではなく後悔してしまいます。早稲といっても市場にたっぷりと出回った頃が一番のようです。
 六月の後半から実に十月の末近く、火の気が欲しくなる頃まで楽しめる枝豆ですが、本当に美味しくなるのは、旧暦のお盆の頃からまさにお月見のあたり。甘みと香りが強く、ことに茹でたては手がとまりません。お勧めは熱々をいただく事。暖かいほうが甘みと香りが強く感じられます。
 月見の関連季語に豆名月、芋名月などがありますがお月見にはぜひ美味しい枝豆を召しあって下さい。塩茹でがいちばんですが、茹で方を工夫すると一層よい仕上がりになります。普通はたっぷりのお湯を沸かして茹でますが、枝豆を入れた鍋ににコップ半分ほどの水を入れ塩をふって、一気に水から蒸し煮にすると味も甘みも逃げないようです。二、三分してよい香りがしてきたら、一つつまんで硬さを確かめ頃合を見て笊に上げれば出来上がりです。
この茹で方ですと五分以内で調理できます。

縁側で湯気あげてをり月見豆  善子

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「カフェきごさいズーム句会」のご案内

「カフェきごさいズーム句会」(飛岡光枝選)はズームでの句会で、全国、海外どこからでも参加できます。

  • 第三十五回 2026年2月14日(土)13時30分
    (3月は第一土曜日・7日です)
  • 前日投句5句、当日席題3句の2座(当日欠席の場合は1座目の欠席投句が可能です)
  • 年会費 6,000円
  • 見学(1回・無料)も可能です。メニューの「お問い合せ」欄からお申込みください。
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5月生まれのふたご座。句集に『白玉』。サイト「カフェきごさい」店長。俳句結社「古志」題詠欄選者。好きなお茶は「ジンジャーティ」
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5月生まれの牡牛座、本業はエンジニア、これまで仕事で方々へ。一番の趣味は内外のお酒。金沢在住。
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